日野ギンザ商店街女性部
【日野】 日野ギンザ商店街女性部(市田政子部長)が、江戸時代初期に名物だったとされる幻の特産品「日野うどん」を復活させた。開催中の“日野ひなまつり紀行”に合わせて、先月二十七、二十八日の二日間、日野町大窪の会所でおひ菜寿司セットとして現代風日野うどんを提供し、新たな一歩を踏み出した。
「商店街が以前と比べてシャッター通りと化し、商売も厳しさを増している。そんなとき、中田穣さんから日野ひなまつり紀行への参加を声掛けしてもらい、蔵からひな人形を引っ張り出してきた。ひな人形を飾ることでお客様と会話する機会が増えたことが、何よりもうれしくて楽しい」と語る市田部長。
三回目を迎え、イベント周知とともに県外からの来場者も増加している。「私たちができる日野PRのための新たな協力方法はないものか」と思いを巡らせるうち、女性部は“日野うどん”に注目。
俳人・松江重頼の俳諧作法集「毛吹草」(一六四五年刊行)に、日野町の名物として「近江の日野饂飩(うどん)」が登場しており、日野椀や日野鉄砲と並ぶ特産品だったことが推測できるという。残念なことにレシピが存在せず、全盛期が江戸時代とあって知っている人もいない。
そこで、女性部では、しょうゆが登場する前の時代で、一般的に麺類が「煮貫(にぬき)」や「垂味噌」をつけ汁にして食べられていたことから考え合わせ、五十~七十歳代の部員八人のこれまで築いてきた技と知恵を結集して約二カ月にわたり試行錯誤を繰り返す中、“現代風日野うどん”を完成させた。
復活した現代風日野うどんは、八丁味噌と赤味噌の二種類を混ざ合わせたパンチの効いた味噌を、企業秘密の特製だしで溶いたかけうどん。
現代風日野うどんを食べた人は「味噌とだしのバランスが絶妙でおいしい。汁もまろやかだったので飲みほしてしまった」と語り、小さなホイ飾り付きはし袋を見て女性部員の心尽しにも感動していた。
年齢に関係なく馴染み深い食材で手頃なうどん。第一歩を踏み出した女性部は、日野の特産品化を進めるとともに、大豆や小麦といった原材料も地場産の物を使用するなど地産地消を実践し、「お土産としての商品化もできれば」と夢を膨らませている。








