民生委員児童委員が研修
◇東近江・蒲生
「弱い立場にある人を見守ることが、一番の予防になる」。東近江市民生委員児童委員協議会の高齢者福祉部会が一日、深刻な社会問題になっている“高齢者虐待”をテーマに研修会をあかね文化ホール小ホールで開いた。
市内の民生委員児童委員約百人が、NPO法人認知症の人とみんなのサポートセンター代表の沖田裕子さんによる講演「高齢者虐待は特別なことではない~地域の見守りで防止を~」に聞き入った。
いつ終わるともわからない介護負担が家族に重くのしかかることで、ストレスが増大し「疲れていることすら気付いていない人もいる。介護に対する正しい理解や技術がないため、十分な介護ができず、結果として虐待につながる場合もある」と指摘。
高齢者の心身機能低下や家庭内の人間関係の崩壊など、実例に基づき虐待につながる要因を挙げ、「虐待にならないよう予防することが大事。虐待かどうかよりも、民生委員児童委員による相談が苦しい思いをしている家族に『よき援助者』を引き合わせるきっかけになる」として早期相談(通報)の重要性を説いた。
また、介入する場合の判断基準に「本人が地域で安心して暮らす権利が客観的に損なわれているかどうか、その回復のために援助が必要かどうか」を掲げ、介護者に家族会参加を促すなど有効な対処方法も紹介した。
参加した民生委員児童委員からは、個々が抱える事例の対応方法や活用できる制度・施策に関する質問が相次いだ。沖田さんは、最後に映画「ライムライト」の主題歌「エターナリー」を歌い上げ、歌詞に込められたメッセージを、身近な地域で相談窓口としての役割を担う参加者たちに送った。







