のこぎり屋根 北川織物から地域発信
◇東近江・能登川
東近江市佐野町(旧能登川町佐野)に、暮らしを彩る空間「ファブリカ村」が誕生して二か月が過ぎた。近江上布や近江ちぢみなどを手がける北川織物工場に設けられた村は、コーヒーを飲みながら会話やライブなどを楽しむメインホール、ものづくりなど創作活動のアトリエ、麻製品が並ぶショップから構成されている。
心地よい暮らし彩る空間
先人の麻織物にかけた知恵と伝統を語り合い、その感性を東近江から発信したいと、二女の北川陽子さんが十年前から構想を暖めていたもので、旧織り場(約百五十平方メートル)を人や物が集まる場に改装した。
五十年前に建てられたノコギリ屋根に木目を残したレトロ風のホール内は、コーヒーの香りがたち込め、木彫の大きなテーブルや中央のペチカ(まきストーブ)が、落ち着きと温かさを感じさせる。
奥には、十五畳ほどの一段高いステージが設けられ、土・日曜日にはライブや物づくりワークショップなども開かれ、芸術や音楽を通じて、人と人をつなぐ場として人気を集める。昭和初期の織機に重みを感じ、陶芸品などのギャラリーも。
いいもの探しのショップには、洋服やドレス、帽子、マフラーなどの麻製品ほか陶器や靴など、日常の生活と一味違う世界が待ち受け、暮らしを彩る身近なアートが楽しめる。
村長の陽子さんは「地域の伝統を守り、東近江ブランドを発信する拠点にしたい」と語る。毎週土・日曜日の午前十一時から午後六時までで、イベント開催など詳しくは、北川織物工場(TEL0748―42―0380)かホームページ(ファブリカ村)で。ファブリカは、スペイン語で「工場」と言う意味。









