応援塾メンバーがアドバイス
◇東近江・蒲生
「何がしたいのか見つからない」と体と時間を持て余す退職シニアたちの地域デビューを支援する“おやじのための『健康☆仲間』づくり講座”の第五講が先月二十六日、蒲生公民館で開かれ、蒲生地区まちづくり協議会の応援塾メンバーが実体験を語った。
受講生は、市内在住の概ね六十歳以上の男性九人。まず、蒲生地区まちづくり協議会あかね部会・大塚ふさ部会長と事務局担当・森田初枝さんが、同部会主催の講座受講生らで結成した応援塾が縁側カフェを開設するまでの道のりを写真を交えながら紹介した。
「家庭ではほうき一本すら持ったことがなかった」という応援塾の柳田人志さんは、定年退職後の退屈な日々から脱出して「今では応援塾が病みつき。自分が溶け込んでいける楽しみを知り、新しい仲間と出会い、さまざまな知識や経験に触れ、もっと自分も勉強していきたいと思えるようになった」と振り返る。
仲間の高倉哲也さんも「病気を経験し、家にいる私を妻が『(講座に)行ってみたら』と背中を押してくれた。今まですべてが受け身だったが、いつまでも心に残るようなみなさんの温もりに触れ、今では笑顔は心の栄養であるとの思いから活動を楽しんでいる」と、意欲的な毎日を過ごす。
たかが百円、されど百円のコーヒーが取り持つ縁。応援塾のマドンナ・町田澄江さんが「みなさんと年齢は離れているが、毎月第三土曜日の縁側カフェが楽しみ。ぜひ参加を」と呼び掛けた。
何ごとも体験することが大切と、応援塾メンバーがおいしいコーヒーのいれ方を伝授。細く長くお湯を注ぐのに息をするのを忘れるくらい真剣に取り組んだ受講生らは、「家のよりも甘みがあるな」と至極の一杯をじっくり味わっていた。
新たなもの・人との出会いを求める受講生からは「男性は不器用で、女性のように人間関係やグループを作るのが苦手」や「何をするか見つけるのが難しい」との声も。同じ道を歩んできた応援塾メンバーは、企業戦士の肩書きから自らの心を解き放ち、最初の一歩を踏み出す勇気を持つことをアドバイスした。
きょう午後一時からショッピングプラザアピアで催される「東近江いきいきシニア交流会」に応援塾も出店し、一杯百円のコーヒーで来場者の心を解きほぐす。







