五個荘南地区の7自治会参加 声掛け・見守りの地域づくりへ
◇東近江・五個荘
認知症のお年寄りが徘徊(はいかい)によって行方不明になった―との想定で八日、地域住民らが非常招集や情報伝達、捜索などの訓練をする「認知症徘徊高齢者早期発見・保護訓練」が東近江市五個荘南地区で行われた。
「認知症」の言葉は普及したものの、どのような症状か、どのように接したらよいかなど正確に理解されていないことも多い。その一方、患者は年々増加し、屋外を徘徊中に死亡、行方不明になる高齢者が全国で年間約九百人に上るなど、発見や保護に時間がかかることが原因と見られている。
そこで、五個荘地区では、地域ぐるみの声掛け・見守りなど認知症の良き理解者を増やす一方、徘徊高齢者をいち早く保護できる「ご近所の底力」を引き出そうと、昨年の東地区に続き、南地区(五個荘金堂町など七自治会)を対象に認知症学習会を開いたほか、同訓練実行委(開催地の地元自治会、民生児童委員、福祉団体、市医師会、五個荘支所などで構成)主催による訓練を実施し、地域住民や消防団、民生児童委員ら約百六十人が参加した。
訓練は午前九時、訓練本部から各自治会長宅や消防団に第一報が入り、不明者の特徴や服装などを参加者に伝えて捜索がスタート。同地区を二つのブロックに分け、計八人の徘徊役を二人一組になって捜したほか、発見した時の声のかけ方やタイミング、保護の通報などに取り組んだ。
訓練後、農村環境改善センターで開かれた意見交換会で、参加者から「いきなり◯◯さんですかと話しかけてしまった」「事前に研修を受けていたので声の掛け方がイメージできた。発見後の保護についてはさらに勉強する必要がある」との感想が聞かれた。
一方、徘徊役の女性からは「持っていたカバンに名札を付けておいたのですが、気が付く人がいなかったので残念です。徘徊を心配して、衣服等に連絡先を書いている方もいるので、今後に活かして下さい」とアドバイスした。
同訓練は五個荘地区全体に広げていく計画で、二十二年度に五個荘北地区で実施される。






