郡志・町志編さんに功績 滋賀県内5館が共同企画
◇全県
明治から昭和にかけて、県内の郡志・町志編さんに功績を残した地方史研究家・中川泉三(一八六九―一九三九)の没後、今年で七十年になことから、その業績や足跡を紹介する記念展「史学は死学にあらず」が、泉三が郡志編さんに関わった坂田・愛知・蒲生・栗太の四郡の博物館五館が連携して開催される。巡回展示ではないため、全館を回ってはじめて、泉三の活動の全体がわかる。
泉三は、現在の米原市大野木で生涯、研究・調査活動と文化財の保存・普及活動を続けたが、中央の研究者にも認められた。
彼が収集した資料や執筆原稿、遺品などは、書斎兼書庫だった「章斎文庫」に現在も大切に保管されているが、これまで地元以外で大々的に公開されることがなかった。
安土町の県立安土城考古博物館では八日から、「中川泉三と蒲生郡」をテーマに、「近江蒲生郡志」や「近江日野町志」を中心に紹介。竜王町綾戸にある苗村神社は、泉三が社格の昇格に協力したことから、文化庁が平成十七・十八年度に製作し、県教委が保管している国宝苗村神社西本殿の実物の十分の一の模型も公開する。
展示は、第二常設展示室の七メートルのケースを用いるため、会期を十月四日まで、十月六日から十一月八日まで、十一月十日から十二月六日までの三回に分け、展示資料を入れ替える。九月十三日午後一時半からは記念講演会(定員 当日先着百四十人)もある。
同館は祝日を除く月曜日、十月十三日、十一月二十四日休館。入館料は、大人四百円、高大生二百五十円、ただし、十一月二十一日―十二月六日は企画展料金で大人四百五十円となる。
また、五館共同で作成した展示図録「史学は死学にあらず」を、千五百七十五で販売するほか、展覧会のチラシを持参すると、有料の館が団体料金で入館できる。
問い合わせは、県立安土城考古博物館(TEL0748―46―2424)まで。共同開催館は次の通り。
○長浜市長浜城歴史博物館「中川泉三の生涯・交友と地方史編纂」 9月5日―10月18日無休 一般四百円、小中生二百円
○栗東歴史民俗博物館「中川泉三と里内文庫」 9月12日―11月23日 月・火曜日、祝日の翌日休館 入館無料
○愛荘町立歴史文化博物館「地方史へのまなざし~『近江愛智郡志』と中川泉三~」 10月17日―12月6日 月・火曜日と祝日の翌日休館ただし11月は全日開館 一般三百円、小中生百五十円
○米原市近江はにわ館「中川泉三の履歴書」 10月24日―12月6日 月曜日、第四木曜日休館 入館無料







