3区
宇 野 「金は貰ってない」と伊庭激怒
三日月 伊庭発言は反論にも値せず
木 村 選挙も大事、生活相談も大事
森 川 車を降りて住宅や商店街歩く
3区候補者
木村真佐美 共新 54
宇野 治 自前<2> 61
三日月大造 民前<2> 38
森川 貢次 幸新 47
●伊庭起用は劇薬
六日に守山市民ホールで開かれた自民前職の宇野候補の総決起集会で、後援会長の伊庭嘉兵衞・前草津市長は「草津市長選で、相手(橋川)の出陣式において、三日月さんは、大型ショッピングセンターから私がお金をもらったかのような発言をした。嘘を平気でいう人に政権を担当させてよいのか」と激しくアジった。
昨年二月の草津市長選で、現職の伊庭=自民支持=は、新人で元市幹部の橋川渉=民主、対話の会などの推薦=にわずか三百票差で破れただけに、橋川を応援した民主前職の三日月候補への怨念は消えない。
平成十九年の参院選は、大票田の草津市で自民の山下英利が民主の徳永久志に「約八千六百票」の大差をつけられた。「政権交代」の嵐が吹き荒れる中、放っておけば参院選の倍の「一万六千票」差を三日月につけられかねない。
そこで宇野の秘書・井上秋雄(62)は「市長選を互角で戦った伊庭さんの力を借り、草津市で三日月に離されるのを『六千票』以内に縮めたい」と、伊庭に後援会長を依頼したのだ。それは劇薬でもあった。案の定、草津市長の橋川は、宇野の出陣式に顔を出さなかった。
●危機一髪の前回
「宇野陣営が伊庭さんを後援会長にしたのは失敗だった。日本の針路を決める衆院選の最中、決起集会での伊庭さんの発言に反論する気にはなれない。次元が低すぎる」と三日月陣営の選対本部長・出原逸三県議(63)は、歯牙にもかけない。むしろ出原にとって今も冷や汗が出るのは、前回の投票日前の三日間だった。「正直、あれほど接戦になるとは思わなかった」からだ。
平成十七年四月二十五日午前九時十八分、JR西日本の福知山線尼崎駅ー塚口駅間で脱線事故が発生し、百七人の死者が出た。この事故原因の一つに、当時、相談役であった井手正敬の「利益追求イズム」が指摘されている。
JR西日本出身の三日月は、実力者・井手の秘蔵っ子である。前回の衆院選で、宇野が福知山線列車事故を取り上げ、ネガティブキャンペーンに出ていれば、小泉旋風も加わって三日月は落選の憂き目にあっていた。宇野宗佑元首相の娘婿という矜持(きょうじ)が、宇野にそれを許さなかった。まさに歴史の皮肉である。宇野陣営からは「三日月の選挙はJR西日本ぐるみだけに、将来、関係性が問われる」との声も。
●普通のおばさん奮闘
「自殺志願者にも出会った。こんな現状を打破したい」と元守山市議の共産新人・木村候補は、議員生活の二十四年間、主婦をこなしながら市民の生活相談に明け暮れてきた。共産党員の活動は、派遣切りで苦しむ若者らの支持を少しづつ得ている。石堂淳吉・湖南地区委常任委員は「選挙中でも宣伝カーから降りて、生活相談を求めるところへ駆け付ける」と市民の目線を忘れない。
●地をはい、光見る
幸福新人の森川候補は浮動票を掘り起こそうと、宣伝カーからなるべく降りて住宅や商店街を歩く。





