安土町東老蘇地区の住民組織
◇東近江・安土町
安土町の東老蘇エコ村保全会(井上龍一代表)は地元老人会「年輪会」(井上貞一会長)の協力を得て、地区内の田んぼのあぜ道に曼珠沙華(まんじゅしゃげ ヒガンバナ)を群生させる沿道景観形成事業「曼珠沙華街道」に取り組んでいる。
かつてこの地域の水田は乾田で、モグラの被害に悩まされていたが、いつのころからかあぜ道に曼珠沙華が咲くようになると、球根のにおいを嫌ってモグラの姿が見られなくなったことが、地元に伝えられている。以後、秋の彼岸を迎えるころになると、真っ赤な曼珠沙華が田園風景を彩っていた。
ところが、平成六年から始まったほ場整備事業で田園風景は様変わりし、曼珠沙華の姿も見られなくなってしまった。
同保全会では、「もう一度、かつての田園風景をよみがえらせ、子どもたちに伝え、美しい田園風景を守り、後生に伝えよう」との願いを募らせていた。すると、地区内にわずかに曼珠沙華が生き延びているのがわかり、十九年七月、年輪会が確保した球根を、幅約一・五メートル、長さ約四百メートルのあぜに移植した。
三年目を迎えた今年も、十四日早朝から年輪会のメンバーによる球根の植え付け作業が行われた。参加者は「秋には見事な花を咲かせてくれるのが楽しみ」と、作業に精を出していた。







