RD問題 真価問われる嘉田知事 <25>
有害物による地下水汚染が危惧されるRD産廃処分場(栗東市小野)について県は、処分場をコンクリートの遮水(しゃすい)壁で囲む対策工法で幕引きを急いでいる。周辺七自治会のうち五自治会が「不同意」を示す同案で、問題解決が図れるのか―。次期衆院選滋賀3区の立候補予定者、共産党新人の木村眞佐美(まさみ)氏に話を聞いた。(高山周治)
―RD処分場のある栗東市の隣りの守山市にお住まいですね。
木村 私が住んでいる守山市はRD処分場からみて下流です。ですから、守山市だけでなく、下流域の湖南地域全てに関係ある問題です。
飲み水の面からみて、七割を地下水に頼っている栗東市民にとって深刻です。
地下水は間違いなく琵琶湖へ流れ込むので、琵琶湖の水を飲み水として使っている県内、京阪神の人々にも大いに関係ある問題です。
―県は処分場周辺をコンクリートの遮水壁(周囲九百六十メートル、深さ四十メートル、厚さ五十センチ)で囲む対策工法を強行しようとしています。
木村 有害物質の地下流出を防ぐには、処分場底部の破れた粘土層をしっかり修復することが不可欠ですが、県の案では、これを修復せずに遮水壁を深さ四十メートルまで打ち込んでしまうので、新たに地下の粘土層を破壊してしまい、逆に有害物質を流出させてしまいます。
それに遮水壁は、地震や経年の劣化でいずれひび割れ、そこから地下水とともに有害物質が流出しますから、効果に疑問を持っています。
―しかし県は、国の支援が得られる産廃特措法の申請期限が迫っていることを理由に県案に固執していますね。
木村 住民は県案に納得していません。何が何でも強行しようとするのは、住民の願いに反しています。
県が同法の期限を盾にするならば、命の水を守る点で超党派で環境省に働きかけるべきだと思います。しかし、国の法律の改正には時間がかかります。
本来ならば県は、住民が納得できる調査をすべきだった。一部だけを掘削して、あたかも有害物は全体の一割しかないような説明をして、除去して囲むだけで良いという。根本的に何も分からないところに危険が潜んでいるのです。
知事選挙で、環境学者である嘉田知事を支持した有権者が寄せた思いは、新幹線新駅問題もさることながら、RD問題解決の期待も大きかったはず。その期待に応えてほしいですね。
―栗東市調査委員会は先週二十三日、粘土層を修復する対案を出していますね。
木村 処分場底部の粘土層のうち、有害物が地下へ流出していた破損個所を修復するとともに、有害な産廃を取り除き、再び安定型の産廃だけを埋め戻す対策は、安全である上に、費用的にも約四十一億円であり、県案(約五十億円)よりも安くて現実的だと聞いています。それに県案の遮水壁なら劣化するが、粘土層であればそんなことはありません。






