―2月5日まで るーぶる愛知川で開催―
◇湖東・愛荘町
先天的な心臓病・ファロー四徴(しちょう)症を持つ長浜小学校五年の小川駿治君が、大好きだった先生に送った絵手紙五百二十枚を一堂に集めた作品展「小川駿治 絵手紙展~いのちの音~」が、二月五日まで愛知川駅ギャラリー・るーぶる愛知川で開かれている。
四歳で心臓の手術を受け、五年前に生まれた盛岡から父親の実家がある長浜市へ帰ってきた駿治君は、小学三年生の六月から一、二年の担任だった佐分利ますみ先生へ絵手紙を送り始めた。
三年生になって担任が代わって、毎日していた会話も途切れ、先生と話したいとの気持ちを絵手紙に託した。駿治君にとって、よき話し相手となり、いつも温かく見守る佐分利先生は「学校でのお母さん」だった。
週に数回、毎日のように送った絵手紙は、花や空、動物、虫、鳥、魚、野菜、果物、楽器など、身の回りにある物すべてを描き、まるで友達のように、どの絵にも素朴な言葉で話し掛けている。
絵は、四季の移り変わりとともに、駿治君が見た光、風、空、音を感じさせ、添えられた一言は、夢と希望に向かって一生懸命に生きる元気と勇気を与えてくれる。
たった一枚、絵のない文章だけの絵手紙が目を引く。二人が共有する大好きな青い空を隠れみのに、駿治君が佐分利先生に宛てたラブレターをうかがわせる。
展示は、小学三年六月から五年十二月まで、ほぼ三か月ごとに描いた順に並べられている。来館者は「絵や色の使い方が三年より四年の方が一段と上手になっている。このカニはまるで動いているみたい」と驚いていた。
ファロー四徴症は、左右の心室を隔てる壁に穴が開いてることや、肺動脈が狭いなど心臓の構造に四つの異常がある生まれながらの疾患で、唇や皮膚が青紫になるチアノーゼなどの症状が出る。合併症が多いことが特徴で、放置すればほとんど若年で死亡する。
疲れやすく、不整脈を起こすこともあるうえに、駿治君は、心臓病とは別に、成長ホルモンの分泌が不完全なため、毎日ホルモン注射をしている。病気との付き合いは日常そのものだが、精いっぱい生きる有りのままの駿治君の姿が絵手紙展から感じ取れる。







