国の登録記念物に
◇大津・大津市 近江八景のうち、「三井晩鐘(みいのばんしょう)」と「堅田落雁(かたたのらくがん)」がこのほど、国の記念物(名勝地関係)に登録された。 近江八景は、中国の瀟湘八景(しょうしょうはっけい)をモデルに十七世紀初期(桃山時代~江戸時代初頭)に成立したもので、近世から近代にかけて多くの旅行者や行楽・参詣の人々が訪れる一群の名所へと発展を遂げた。 「三井晩鐘」(大津市園城寺町)は、園城寺(三井寺)のタ暮れに鐘の鳴り響く情景を主題とする。江戸時代の絵師、栄松齋長喜の「三井晩鐘」(寛政五、六年)、歌川広重の浮世絵(安政四年)で題材になっている。
一方の「堅田落雁」(大津市本堅田一丁目)は、琵琶湖西岸に位置する浮御堂及び松樹に彩られた満月寺境内を中心に、中天から一群の雁の群れが舞い降りる情景を主題とする。 浮御堂は、平安時代中頃の比叡山の僧、恵心僧都源信が湖上安全と衆生救済を願って建立したのが始まり。現在の建物は昭和十二年に再興されたもので、国の登録有形文化財に指定されている。







