町の財産 鹿島神社本殿を守れ
小異を捨てて大同につくべし
部落解放を目指す女性のつどい
さをり織りファッションショー
滋賀報知新聞(ニュース)■平成14年1月22日(火)第12949号
滋賀報知新聞(ニュース)■平成14年1月22日(火)第12949号
6割以上が関心示す
1市3町住民アンケート調査結果
合併枠組み「やむを得ないない」が34%
=適当16%、好ましくない13%、分からない27%=
(湖東・広域)
市町村合併を協議する東近江東部地域行政研究会が行ったアンケート調査によると、一市三町の取り組みに六割以上が関心を示し、枠組みを適当とする人より倍以上が「やむを得ない」と答えるなど、仕方なく理解を示していることが分かった。この調査後に、近江八幡・竜王両市町からの申し入れで、住民から「東近江は一つ」の声がクローズアップしている。
調査は、一市三町(八日市・蒲生・日野・永源寺)の十八歳以上四千五百人を対象に、昨年十一月十五日から十二月十日にかけて郵送方式で行われ、千九百三十八人(回収率四三・一%)から回答を得た。
市町村合併に向けた一市三町の取り組みに六五%弱が関心を示し、その背景に「財政悪化による行財政の効率化」(五一・九%)や「地方分権に対応した専門的な行政能力の向上」(三四・五%)などがある。現在の規模、体制では、今後の行政サービスに不安を感じている人が六五・六%もいる。
合併効果に「効率的な行政運営」(四○・○%)や「広域的な視点にたったまちづくり」(二七・五%)に期待する反面、「あまり効果がない」(二七・六%)と感じる声もあった。
心配な面では、「住民の声が届きにくくなる」(四二・○%)が一番多く、次いで「現在より行政サービスが低下」(三六・八%)、「中心部だけが発展」(三六・八%)、「役所が遠くなる」(二○・九%)で、三町の半数弱が「中心部だけが発展」を挙げている。
合併の枠組み基準について「日常の生活圏」(五○・二%)、「行政のつながり」(三八・二%)、「地理的なつながり」(二六・四%)を重視している。一市三町の枠組みでは、「適当である」(一六・五%)が「好ましくない」(一三・八%)に大差のない点、「やむを得ない」(三四・三%)や「わからない」(二七・一%)が多数を占めているのが気になる。
合併後のまちづくりへは、「医療・保健・福祉施設とサービスの充実」(四二・九%)が最も多く、次いで「道路・下水道・ゴミなどの都市基盤や生活環境の整備」(三八・七%)ほか、「伝統文化・農業などを生かした観光の振興」や「雇用創出への企業誘致」「多くの人が訪れる拠点整備」「自然や環境に配慮したまちづくり」「大都市圏を結ぶ交流や流通の拠点整備」が二六%前後で続いている。
26日は「文化財防火デー」
町の財産 鹿島神社本殿を守れ
=愛知郡広域消防 湖東町で住民参加の訓練=
民家への延焼を防ぐための水幕ホースによる放水
二十六日の「文化財防火デー」を前に、湖東町横溝の鹿島神社で二十日、愛知郡広域行政組合消防と地域住民による文化財火災防御訓練が行われた。
午前八時、鹿島神社付近でのたき火の火が雑草に燃え広がり、境内の森に延焼、町指定文化財の本殿へも火の勢いが迫っている上、付近民家へ飛び火する恐れが出てきたという想定で実施。
火事を発見した住民が一一九番通報するとともに、境内の鐘を打ち鳴らして火災発生を知らせると、消火器による初期消火、消火栓からホースをつないで火元への放水を行い、消防団や消防隊の到着までの消火、延焼防御活動を続けた。
消防団や消防隊二十二人、地元住民約五十人、消防車両四台、地元小型動力ポンプ一台による密接な連携と迅速で的確な消火活動の結果、火は十五分ほどで鎮火、本殿や民家への延焼をふさぐことができた。
訓練終了後のあいさつで、石原藤嗣町長は「迅速かつ、的確に、的を得た訓練ができました」と訓練を振り返るとともに、「昨年、郡内では湖東町での火災発生が多かったので、本年はすべての町民が力を合わせて火事を出さないよう努力しましょう」と、また、西沢一男町教育長も「文化財は紙と木でつくられたものがほとんどで火災に弱い。防火の施設、点検、訓練、啓発をしっかり行い、先人の残した文化財を後世に残すための協力を」と、呼びかけた。
参加住民を代表して加藤久吉区長は、「横溝地区では、昭和四十五年に一件の火災があった。それ以来三十年以上火災はなかったが、油断はできない。土地改良により地区内を流れていた三本の川が二本になり、それも農閑期は水が流れておらず、防火水槽だけが頼りとなっている。きょうの訓練をこれからの防火に役立てていきましょう」とあいさつした。
最後に土田寛消防長は「活発な訓練で、的確、迅速な操作で成果があった。大変すばらしい訓練でした」と講評した上で、「文化財は郡内に三十七か所あります。また、文化財火災のほとんどが放火によるも、日頃からしっかりとした管理を」と、防火意識の徹底を強調した。
小異を捨てて大同につくべし
=辻議長が語る「東近江広域合併」=
インタビューに答える辻恪議長(市役所議長室で)
市町村合併の枠組みは、結婚話によく例えられる。近江八幡市と竜王町が、他の東近江地域1市6町に合併論議を持ち込んだことは、すでに婚礼の日取りも決まっている安土、五個荘、能登川の3町とようやく結納を交わせるところまで進んだ八日市、永源寺、蒲生、日野の1市3町の縁談に「まだ、良い婚姻相手がいるぞ」という横槍を入れるような行為だ、と1市6町は困惑している。しかし、それぞれの市町の事情と思惑で枠組みを決めていく中で、将来的には「東近江は一つ」の共有認識があるならば、今、一つになった方がより大きな合併効果が得られるのではないか、というのが近江八幡市と竜王町の考えだ。川端市長の取組みを支持している辻恪(つとむ)議長に話しを聞いた。
なぜ、東近江の広域合併がいいのか-----
ゴミ処理や火葬場など行政が共通して抱えている問題は今後も一緒になって取り組んでいかなければならない。2市7町の統合となれば、自治体規模が小さい町が心配する吸収合併という形態でなく、みんなが知恵を出し合える対等合併のスタンスが始めから整う。人口10万人にも届かない小さな市を作ってもJRの駅も改修できないだろう。人口20万人以上の特例市になれば、多くの権限も委譲されるし議員や職員の削減とともに業務の効率化が図れる。また、規模の上でも大津市と並ぶことになり、論議されている県庁移転先の候補地としての議論にも参加できるほどの格上げが可能だ。
すでに進んでいる2グループの合併協議に割り込むことになるのでは-----
先に進んでおられるからそうした形にはなるが、2市7町という意志統一は出来ている。他の東近江の議員からは「やっばり東近江は一つがよい、がんばってほしい」という話しをよく聞く。
今から協議を進めるのは遅いのでは-----
総務省は、遅くとも24か月、早ければ22か月で合併は出来ると言っている。 まだ38か月あるので心配した時期ではない。法的には乗り越えられる。今は悔いのない合併論議をして結論を出すことの方が重要だ。
話しが進まないのは、八日市と八幡の行政間の確執が障害になっているのでは-----
県や国の出先機関が八日市に移転するなど、八幡からすれば寂しい思いもある。(市民病院前の)八日市保健所八幡支所も「八幡支所」だけに変えてほしいと思うが、今は、小異を捨てて大同につくということのほうが大事だ。
衆議院小選挙区の区割り答申が枠組みの壁になっていたと聞くが-----
大きな壁だったことは間違いない。もし答申が違っていたら野洲郡2町との合併話しは進んでいたかも知れない。
昨年10月、東近江2市7町の議長会発足話が流れていますね-----
合併の枠組が固まっていた八日市市側の反応が鈍かったですね。今さら首長と反対の方向を向く訳には行かないと言うことでした。立場上の理解は出来るが、多くの住民の思いも大切。他町議員の賛同は得られたのですが残念でした。
今回の合併論議は、お互い無条件でという事だが、八幡に新市役所はいらないのか-----
これからの時代は、支所があれば地域に必要な役所の役割は十分機能します。ホットテレビの光ファイバー網があれば、各種証明書類の公布も簡単に出来るようになるでしょうし、便利なシステムが出来てきます。施設の争奪論を繰り広げるのは意味がないことです。
議会としては、どう取り組むのか-----
合併の枠組みは、早々と議員が多数決で決められる問題ではない。「一緒になってやろう」という前向きの機運が起こせないか、と考えている。議員間では話し合える状況にある。首長同士が虚心坦懐になって話し合ってもらうことが必要だ。 (聞き手・畑 多喜男)
竜王町
部落解放を目指す女性のつどい
=コント交え分かりやすく啓発=
竜王町公民館で開かれた部落解放を目指す女性のつどい
部落解放をめざす竜王町の女性のつどいが、十九日に同町公民館で開かれ、町内の女性ら約百九十人が参加した。家庭に教育の原点をおき、同和、男女差別のない明るい社会を目指そうとするもので、今年で七回目を迎える。
集会では、住民でつくる実行委員会が分かりやすい啓発コントの披露のほか、野洲町人権啓発推進協議会会長の冨田多恵子さんがこれまでの経験をもとに人権問題を指摘した。
家庭を舞台にしたコントでは、夫が仕事に追われる妻に代わって家事炊事を助ける風景などを演じ、「男性は家事・育児・介護の自立、女性は社会進出など社会的自立を目指しましょう」と、締めくくった。女の子がスカートよりズボンをはきたいと言うのを、大人がたしなめるシーンもあり、参加者は日常生活で思い当たる節があるのか、失笑をこぼしていた。
これに続いて、野洲町人権啓発推進協議会会長の冨田さんは、これまで取り組んできた部落差別問題のほか、祭りなどの伝統行事で女性が敬遠される問題を挙げ、「生まれた場所や性別だけで差別するのはおかしい」と、訴えていた。
26日やまびこ作業所が竜王で開催
さをり織りファッションショー
=仲間たちの豊かな感性紹介=
ファッションショーに向け作業に取り組む仲間たち
やまびこ作業所(竜王町鵜川)は、所内で製作している「さをり織り」の素晴しさ、温かみを地域に紹介しようと、二十七日に竜王町公民館でファッションショーを開く。
自分の心のおもむくままに自由自在に織る「さをり織り」は、作者の感性がそのまま表現されるのが特徴。同作業所の作品は、仲間の既成概念にとらわれず、自由で豊かな発想力を生かしたもので、斬新なデザインとカラフルな色使いが定評を呼んでいる。
また、さをり織りの考案者である大阪市の城みさをさんからも、芸術的価値あるものと評価されたこともあって、今回のファッションショーを企画した。
午後一時半からのファッションショーでは、モデルにふんした仲間、一般参加者らが、それぞれの個性に合わせてつくった百五十着を披露する。
開催協力券(入場チケット)は一枚千二百円で、希望者は直接やまびこ作業所(0748―58―2583)で購入するか、電話で申し込む。協力券は前売り券のみ。
なお、ファッションショーで披露される作品は、二月十二日から草津市野村のギャラリー紀楽(�エ077―564―3530)で展示、即売される。






