【東近江】 東近江行政組合消防本部はこのほど、消防庁が主催する消防防災科学技術賞の2部門で優秀賞を受賞し、同行政組合管理者会(管内の東近江、近江八幡、日野、竜王、愛荘の5市町長)で報告した。
同技術賞は、消防防災機器などの開発・改良、消防防災科学に関する論文および原因調査に関する事例報告の分野において、優れた業績をあげた個人または団体を消防庁長官が表彰する制度。今年度は全国の消防機関や大学、消防機器メーカーなどから68作品の応募があり、審査の結果、同消防本部が応募した「消防防災機器などの開発・改良の部」1作品が優秀賞、「消防職員における原因調査事例の部」1事例が優秀賞を受賞した。
報告を受けた行政組合管理者の小西管理者(近江八幡市長)は「おめでとうございます。現場の経験を生かした、現場の発想でなければできない発明と調査だったと思う。これからも署員の模範となり、後輩に精神を伝えていってほしい」と話していた。
なお、受賞した事例や研究・調査は次の通り。
【消防防災機械などの開発・改良の部】
▽優秀賞「半自動式除細動器など固定アタッチメント」(受賞者・愛知消防署里西祐紀消防副士長)=救急現場において重症症例や心配停止症例の場合、通常の活動以上に取り扱う資機材が多くなり、搬送の際に資機材の誤作動や落下の危険性があることから、資機材を固定するアタッチメントを考案。傷病者の足の間などに資機材を置くことなく除細動器などの固定ができることで、より傷病者の心理に寄り添った対応につながる。
【消防職員における原因調査事例の部】
▽優秀賞「スプリンクラー設備が起因する消防用設備点検時の爆発火災」(受賞者・消防本部警防課奥村嘉則消防司令補、同予防課植田慎司消防司令補、日野消防署井上和也消防司令補、同署村田健消防士長)=同消防本部が実施した火災原因調査で、スプリンクラー設備の消火配管内で水素ガスの発生、および、この水素ガスによる爆発が起きたメカニズムを解明し、火災原因を特定したもの。出火原因特定後は再発防止対策の指示や消防用設備点検業者に対する注意喚起を実施するとともに、関係団体への周知・広報を行った。
受賞者の一人、奥村消防司令補は「現場に行った者だけでなく多くの部署の連携によってしっかり火災原因の特定ができた。皆の協力あってこそ今回受賞できたと思うので非常にうれしい」と語っていた。








