田中牧場 新タイプのパック導入「未来担う若者、環境への関心を」
【豊郷】 海洋汚染の原因であるプラスチックの排出減の取り組みとして、給食牛乳のストローを減らす動きが、県内の学校でも少しずつ出てきた。東近江市外町の田中牧場はこのほど、身近なところから環境問題に関心を持ってもらおうと、ストローなしで飲める牛乳パックを県内で初めて導入。納入先の豊郷町立豊日中学校(生徒数220人)はこれを機に、ストローの使用減にチャレンジしている。
豊日中学校のランチルーム。トレイのうえには主菜、副菜とともにストローレスパックの給食牛乳。牛乳パックをコップのようにして飲む姿がそこかしこで見られ、女子生徒は「環境保全に貢献している思いがもてる」と、笑顔で話してくれた。
ストローを使用するかどうかは生徒の判断に任せており、希望者には配布している。今のところ、生徒全体の6~7割がストローなしで飲んでいるという。
牛乳パックの構造は、従来のパックのように勢いよく流れ出ず、くちばし状の膨らんだ部分に牛乳がたまり、飲みやすくなっている。
今月20日~24日には、保健委員会がストローレスを啓発するキャンペーンを実施する。プラスチックごみ問題を理解してもらい、牛乳パックが変わった理由を知ってもらう。
委員長の嶋瀬汐里さん(3年生)は「キャンペーンが、環境問題に関心を寄せるきっかけになれば」といい、指導する植谷彩美養護教諭は「ストローレスに慣れてみよう、一回やってみようというもの。大切なのは、生徒一人一人が問題をどう考え、意識につなげるか」と話す。
なお、田中牧場の納入先は、豊郷町のほか、東近江市、日野町、多賀町、野洲市の5市町。脱プラは全国的な流れだが、中には直飲みへの抵抗もあり、5市町でも対応が分かれる。ちなみに昨年度の同市町のストロー使用量は300万本に上る。
同社の田中敬雄社長は、「未来を担う若者にゴミ減量や環境問題への関心をもってほしい」と期待する。(高山周治)







