東近江・日野・草津で3月上演
【東近江・日野・草津】 公益財団法人びわ湖芸術文化財団と東近江市、同法人日野町文化振興事業団、同法人草津市コミュニティ事業団は3月、滋賀県・近江を題材とした新作狂言を制作する「おうみ狂言図鑑」の今年度作品を東近江市てんびんの里文化学習センター(東近江市五個荘竜田町)、日野町民会館わたむきホール虹(日野町松尾)、草津市立草津クレアホール(草津市野路6)で順次上演する。
「おうみ狂言図鑑」とは、2011年から狂言大蔵流の名門・茂山千五郎家の協力を得て県を題材とした新作狂言を制作し、県だけでなく全国でも広く上演されることで狂言の笑いと近江の魅力を発信していくことを目標に、毎年開催されている。これまで「鮒ずしの憂うつ」(作・土田英生)や「安土城ひみつ会議」(作・三千院高穂)など12作を生み出してきた。
今年度の作品は近江商人を題材とした「七道具(ななつどうぐ)」。世の中が平和になったため失業し、商売道具の薙刀やのこぎりなど“弁慶の七つ道具”を売ろうと近江にやってきた武蔵坊弁慶。ところが弁慶の横柄な態度で商品は一向に売れない。そこに通りかかった近江商人が弁慶に「三方よし」の精神を教えつつ、ちょうど通りかかった女性に七つ道具を言葉巧みに売ろうとする――といったあらすじになっている。
このほど、今作を手がけた小佐田定雄さんと主演の茂山千之丞さん、上演される県内3市の各ホール代表者らが県庁で記者会見を開き、来場を呼びかけた。
小佐田さんは「近江商人の『三方よし』は現代にも通じる考え方。特に『世間よし』まで考えながら弁慶の武器をどのように売っていくかを楽しんでほしい」と述べ、演出(茂山童司名義)としても参加する茂山さんは「平安時代末の弁慶と江戸時代の近江商人が出会い、現代の女性に商品を売っていくという、本来交わることのないいろんな人が登場できるのが狂言の魅力。誰でも気軽に楽しんでもらえます」と新作をPRした。
各ホールでは共通演目として新作「七道具」が披露される他、ホールごとに異なる古典2作品も上演される。各ホールの公演日時と上演古典作品は次の通り。
▽東近江市てんびんの里文化学習センター=3月3日午後2時開演。古典は「文相撲」と「延命袋」。
▽日野町民会館わたむきホール虹=3月16日午後2時開演。古典は「二人袴」と「真奪」。
▽草津市立草津クレアホール=3月24日午後2時開演。古典は「水掛聟」と「千鳥」。
各会場の入場料は一般2500円、24歳以下1000円(当日券は各500円増し)、未就学児の入場不可。チケットはローソンチケット(Lコード 55953)かびわ湖ホールチケットセンター(現金・窓口販売のみ)のほか、各ホールでも当該ホールの上演回のみ購入できる。
また、チケット購入者には全公演を鑑賞し、各会場のスタンプを押すことでご当地名物が抽選で当たるスタンプラリーと各会場付近のまち歩きを楽しめるマップがセットになったミニガイドブック「三方よし おうみ狂言通行手形」もプレゼントされる。







