今は見られないかつての景色を収めた1枚も
【県】 彦根市栄町2の大橋洋さんがこのほど、昭和30年代以降の湖東地域を中心とした県内の暮らしや水環境、自然景観を記録した「今昔写真コレクション」約7万2000点を県立琵琶湖博物館(草津市下物町)へ寄贈し、県から知事感謝状が贈られた。
今回県へ寄贈されたのは、大橋洋さんの父で、彦根市内で教員を務める傍ら趣味で地域の写真を撮り続けた故・大橋宇三郎さんの作品3万9233点と宇三郎さんの写真乾板53点、洋さんが現在も撮影を続けている県内の写真3万2712点の計7万1998点。写真の中には、「松原内湖で釣りを楽しむ子ども」「彦根港湾の回転橋」「県内最初の百貨店・マルビシ百貨店とえびす講」など、後に埋め立てられたり建物が取り壊されたりしたため、現在では見ることができない風景が収められた貴重な作品も多く含まれている。
これらの写真は、洋さんが1991年に故・宇三郎さんの作品を「県で活用してほしい」と県教育委員会に打診し、95年に提供された作品を琵琶湖博物館設立準備室で保管。そこから、琵琶湖博物館や同館のボランティアグループ「温故写真」らによる膨大な量の作品の整理が行われた。また、昨年8月、洋さんから「これからの滋賀のために」と改めて作品の寄贈申請がされ、県が採納した。
このほど、県庁で感謝状贈呈式が行われ、三日月知事からの感謝状を江島宏治副知事が代理として洋さんに手渡した。江島副知事は「琵琶湖博物館は人と琵琶湖がテーマの博物館だが、それにふさわしい貴重な作品を寄贈していただいた。今後、しっかりと保存し、また、折に触れての作品展などで県民のみなさんに見てもらいたい」と寄贈を喜んでいた。
洋さんは「これからの子どもたちが、滋賀県がどのように変わってきたのかを知るきっかけとして活用してもらえれば」と期待を述べた。
県では、寄贈された作品を今後県のホームページ上でも公開する予定としている。







