子どもをいつくしむような優しいイメージ
【県】 県はこのほど、県内の「魚のゆりかご水田」で育てられ、10月以降に販売が始まる「魚のゆりかご水田米」のパッケージデザインを公表した。
県では、湖魚が琵琶湖と水田を行き来できる、かつての湖辺域の水田環境を取り戻そうと、堰や魚道を設置し、ニゴロブナなどの在来魚が産卵のために遡上しやすくするなど、湖魚が育つ水田環境を復元する「魚のゆりかご水田プロジェクト」に取り組んでいる。湖魚が暮らす水田では、生産者が魚類に影響が少ない除草剤を使用するなど、環境に優しい農業につながっている。
2006年度に40ヘクタールの水田からスタートした同プロジェクトは、徐々に取組面積を広げ、今年度には182ヘクタールまで拡大した。
この取り組みは、日本農業遺産に認定され、現在世界農業遺産への登録を進めている県の「森・里・湖に育まれる漁業と農業が織りなす『琵琶湖システム』」の代表的な取り組みであり、「全国の消費者に知ってもらいたい」と考えた「琵琶湖とつながる生きもの田んぼ物語推進協議会」(事務局・県農村振興課など)が今秋から販売が始まる新米のパッケージを新たに作成した。
県によるとデザインのコンセプトとして「お米のゆりかごに赤ちゃんが守られ、育っていくイメージで、子どもをいつくしみ、育む温かさを意識した」としており、全体的にピンク色をベースにした柔らかいイメージの仕上がりになっている。「魚のゆりかご水田」で育てられているコシヒカリ・みずかがみ・品種名なしの3パターンが用意される。
定例記者会見で新パッケージを紹介した三日月大造知事は「これまでにあった青色パッケージのみずかがみや、金色イラストのオーガニック米とのすみ分けも考えられた新しいデザインだ。ぜひ、手に取ってみてほしい」と述べた。
今後、県では、京阪神のコメ流通業者を対象に魚のゆりかご水田現地視察ツアーを実施し、同パッケージのPRを行うなど、更なる利用拡大を予定している。







