成田氏後退、猛アピールの田中氏
【大津】 来年1月12日告示、同19日投開票の大津市長選は、県議会議員の佐藤健司氏(46)、会社員の田中修氏(56)の二人が無所属での出馬を表明している。片や現職の越直美市長(44)が3選不出馬を表明したことで、越氏の後継者選びは大詰めを迎えている。越市長の与党会派「市民ネット21」は後継候補として、大津市職員の若き敏腕課長に絞り込んだ模様で、今月末に連合滋賀第1地域協議会と最終調整を行う予定だ。(石川政実)
越市長は8月、市民ネットに3選不出馬の意向を伝えた。自らも後継者選びを開始。嘉田由紀子参院議員の次男の嘉田修平市議(40)を説得するが断られた。そこで本紙既報(10月24日付)の通り、越市長は側近の敏腕課長にアプローチ。越市長から相談を受けた嘉田参院議員も高く評価したとされる。
そもそも今回の後継者選びは、あくまで市民ネットが中心。本紙既報(11月12日付)の通り、今月に入って急浮上したのが、県議会会派「チームしが」の成田政隆県議(45)。同県議でほぼまとまりかけたかに見えたが、連合滋賀は直前で「待った」をかけた。
成田県議が市長選に出馬のため県議を辞職した場合、チームしがの1議席が単に減るだけでなく、佐藤県議も県議を辞職すれば大津市選挙区に2つの欠員が生じ、50日以内に県議補欠選挙をすることになる。連合滋賀では国民民主系で1議席を確保するのは至難の業と見たのだ。
そこで市民ネットは急きょ、以前から検討していた敏腕課長に乗りかえた。ただ市が公文書問題で係争中なだけに、環境整備に向け連合滋賀1区地協と慎重にすりあわせをして、来月13日の連合滋賀の会議までに間に合わせたい意向だ。
短期決戦だけに国民民主、立憲民主、社民党、共産党の野党共闘は不可欠だが、敏腕課長が越市長の側近だけに共産党系の大津市労連や、立憲民主系の自治労大津などの労働組合の反発も予想される。
この24日、野党4党が米原市で大津市長選などの共闘問題も話し合うが、市民ネットの段取りの遅れから、立候補予定者の名前が出せない可能性もある。
この間隙を縫って、田中氏は野党各党へ猛烈にアプローチ。しかし、立憲民主県連は次期衆院選で2区の田島一成代表代行(57)の当選、共産党県委員会は3区から常任委員の佐藤耕平氏(37)を野党共闘で出したいだけにタイムリミットの関係で敏腕課長に落ち着く公算が大だが、こじれれば共産の独自候補擁立もあり得るなど、流動的な一面を残している。






