県立総合病院
【守山】 守山市守山5の県立総合病院でこのほど、主治医が想定外のがんの疑いを見落とし、適切な治療機会を逸した事案が3件あったことが判明した。
同病院の一山智病院長らが県庁で行った記者会見によると、2015年9月、80歳代男性患者に心電図異常が認められたため行ったCT検査において、放射線診断科医師が「肝臓がんの疑い」と記載していた報告書を循環器内科医師が確認していなかった。18年11月、同患者が緊急搬送されて消化器内科に入院した際、報告書の再確認などを行ったところ事案が判明、病院は患者と家族に報告し、過去に手術の機会を逃していたことを認めて謝罪した。同患者は今年4月に肝臓がんで亡くなった。同病院では「手術していた場合の予後に差があったかの評価は困難」としている。
事案判明後、同病院ではチェック体制の強化など再発防止策を実施し、公表に向けて調整を進めていたが、4月に血液・腫瘍内科医師(15年9月の検査で)、7月に整形外科医師(17年10月の検査で)による同様の報告書確認漏れがあったことが新たに判明し、改めて調整して10月の全公表に至ったとしている。今年判明した患者2人は、現在も同病院で治療中。
同病院は、「逝去された患者様には、ご遺族に対して誠意をもって対応するとともに、治療中の患者様には、治療に万全を尽くす」としている。また、当該医師などに対する処分は県病院事業庁で検討している。






