「田根地区・地域づくり協」大学生と古里盛り上げ
総務省は、本年度の「ふるさとづくり大賞」を発表し、団体表彰に、森林資源の地産地消を進めることで水源地である森林を守る「一般社団法人kikito」(東近江市)、大学生と連携しながら地域の盛り上げに取り組む「田根地区・地域づくり協議会」(長浜市)を選んだ。同大賞は、ふるさとの活性化を目指して取り組む団体、個人を表彰する制度で、今回で三十三回目。そこで同大賞に輝いた「一般社団法人kikito」と「田根地区・地域づくり協議会」を紹介する。
東近江市の「一般社団法人kikito(キキト=湖東地域材循環システム協議会の略称)」(大林恵子代表)は、人の手の入らなくなった山林が荒廃するなか、森林資源を循環利用することで、水源である森林を守る仕組みをつくろうと、設立された。
活動を支えるメンバーは、森林所有者、製材業者、木製品加工業者、家づくり団体、設計士、木質エネルギー事業者、行政など十八団体や個人で構成し、間伐材の安定供給と商品化、普及啓発に取り組む。
地産地消の取り組みでは、間伐材を森林所有者から一般的な価格よりも高値で買い取り、大手製紙会社の協力で間伐材を原料にした文具ブランド「kikitoペーパー」(コピー用紙、名刺台紙、フラットファイルなど)を企画・販売している
このほか、森づくりを支援した企業や団体に対して、CО2(二酸化炭素)吸収証書の認証も行っている。
大林代表は、受賞について「活動を支えるみなさんのおかげで受賞できた。賞に恥じないよう、今後もしっかり活動していきたい」と話している。
住民主体の田根地区・地域づくり協議会(川西章則代表)は、平成十八年二月の市町合併(旧浅井町から長浜市)を機に「地域のことは地域で解決する」と気運が高まり、翌年三月、設立された。
活動の特徴は、大学生や企業の発想を生かし、共に地域課題(過疎化、少子化など)を解決する点だ。
大学生との連携は、慶応義塾大学や米国のマサチューセッツ工科大学の学生とのワークショップがきっかけ。
取り組みをみると、過疎化・高齢化の対策では、地域密着型のデイサービスや空き家を活用したワークショップ会場の開設。また、大学生と地元の高校生が、ドキュメンタリー映画「KASO・NOTE」を制作、上映した。
獣害問題では、シカ肉バーガーやシカ・ハンバーグ弁当を開発、「獣害」を「獣益」に転じる取り組みも。
同協議会は「外の目(大学生、企業)を通して、地域の課題や良さについて様々な“気づき”をもらい、解決に結びつけることができた」としている。







