県内の歩道橋が老朽化
◇全県
老朽化のため鋼製の排水管が落下した東近江市の建部横断歩道橋の事故を受けて滋賀報知新聞社は、国、県、市が管理する県内の歩道橋の建設年を調査した。それによると、九十一基の半数近くの四十四基が、修繕費が増大する築四十年を超えていることが分かった。
県管理の歩道橋は撤去も視野
幹線道多い大津は長寿命化
歩道橋の多くが昭和四十年代に設置された背景には、自動車の急激な普及で多発する交通事故に対して、児童らの安全を確保するためだった。
近年では、増大する維持・修繕費の削減、少子高齢化による利用者の減少、高齢者にとって使いにくい施設という理由で、全国的に撤去に乗り出す自治体が出てきた。
県は明確な基準は定めていないが、「今後は古い歩道橋の維持管理費用が膨らむとともに、老朽化で今回のような事故が発生しかねない」と、撤去も視野に入れる。
排水管(鋼製七キロ、塩ビ製二キロ)が落下した東近江市建部横断歩道橋についても、設置から四十五年経過し、コンクリートのひび割れが生じている。
このため、今後の方針については、修繕・維持コストを総合的に判断して、小学校や保護者の理解を得ることができれば、撤去の可否を含めて九月中に決定する。
この一方、県内で最も多くの歩道橋を管理する大津市道路管理課は、「市内には大きな幹線道路が多いので、歩道橋にかわる安全確保が難しい個所もある」として、修繕による長寿命化を図る方針だ。
(高山周治)






