辞職せず復党も視野に
未公開株をめぐる金銭トラブルを週刊文春に報じられ、自民党を離党した武藤貴也衆院議員(36)=滋賀4区=は二十六日、疑惑報道について初めて東京都内の衆院議員会館で記者会見を開いた。週刊文春で「新規未公開株を国会議員枠で買える」と資金集めしたと報じられたことについて、政策秘書から「(証券会社が)得意顧客のために押さえている枠がある」と聞いて知人A氏に購入を勧めたが、「私が資金を集めた事実はない」と自らの関与を否定し、「法的に責任がない」として議員継続の意向を示した。【石川政実】
週刊文春は、昨年十月末に「値上がりが確実な新規公開株が国会議員枠で買える」と持ちかけ、約四千万を集金したと報道。学生時代からの友人のA氏に『この案件はクローズだ』『国会議員のために枠を押えてるのが知れたら大変』などの書き込みを武藤氏は無料通信アプリ「LINE」(ライン)で送っていた。
武藤氏は会見で「国会議員枠があるという認識はなかった」とし、ラインのやり取りは事実だと認めた上で、書き込みは「国会議員のために枠を押さえられていると誤解されたら大変という意味だった。言葉が乱雑で誤解を招く表現になった」と釈明した。
「株の枠」については、「(証券会社が)得意顧客のために押さえている枠で、政策秘書の知り合いの持つものだった」と弁明。
武藤氏の政策秘書の口座に株購入の資金が入金されたことについては、「A氏の口座が裁判所に仮差し押さえられているため、政策秘書の口座にした」と説明した。
週刊文春で、新規公開株購入のため二十三人から計四千万円が政策秘書の口座に振り込まれたが、株は購入されず、出資金の一部が返済されていないと報じられたことについては、「二十六日までに出資金はすべて返金した」と述べた。
議員辞職については「考えていない」とした。
一方、同氏は二十八日夜、選挙区内の近江八幡市で地元支援者への説明会を開いた。出席者によると、議員辞職を否定したうえで、潔白が証明されれば自民党へ戻りたい旨の話をし、週刊文春には事実無根として提訴したい意向を示したという。百人が参加した会場では、激励の拍手が鳴りやまなかったが、一部には「説明に納得できない」との声もあった。





