彦根市、デザインを重視
国体の主会場となる彦根総合運動公園(彦根市)の整備基本計画の素案がこのほど、有識者や関係者で構成する検討懇話会(座長=松岡拓公雄・県立大学教授)で示された。
主な施設は、第一種陸上競技場、第三種陸上競技場、テニスコート(人工芝十二面)、野球場など。この中で、開閉会式を行う第一種陸上競技場は、日本陸上競技連盟公認の四百メートルトラックを九レーン備え、収容人員は約二万人となっている。
今後の主な課題としては、世界遺産登録を目指す彦根城に隣接していることから、景観や眺望に配慮した整備が挙がっている。とくに第一種陸上競技場の高さをめぐっては、彦根市風致条例では十五メートル以下と定められているのに対して、現在の検討段階では高さ二十三メートルとなっている。
このため県は、高さ抑制を「今後も詳細な検討を行う必要がある」とし、具体例として観客席の屋根の張り出しを短くする設計など五案を示している。
この一方で、高さをより低く抑えることにより、屋根先端への照明設備の設置が不可能になるため、別に高さ三十五メートルを超える照明柱の設置が必要となり、「逆に、周囲の景観への負担となる」との意見が出ている。
これに関連して、懇話会の構成メンバーである地元・彦根市は、「施設の高さよりもデザインを中心に」と、調和を重視した。
また、県側も「県が行う公園整備に関しては、彦根市風致条例では許可を要しないこととされており、また、都市公園法による都市公園事業の場合は適用除外」としている。
さらに地盤対策が迫られる。計画地は、内湖の干拓地であるため、軟弱地盤を含んでおり、陸上競技場の公認を継続するためには、トラックフィールド部分の水平性の確保が求められる。





