滋賀レイクスターズ(1)
bjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)西地区二位につけ、六勝二敗と好調な滑り出しを切った滋賀レイクスターズ。十二月三、四日に、東近江市今堀町の布引運動公園体育館で行われる埼玉ブロンコスとの一戦まで、あと二十日。昨年に続き二度目となる東近江地域での公式戦開催に向け、新生レイクスの魅力を紹介する。
★ウェストオーバーHC
参入四年目―。悲願の優勝を託されたのは、元プロ選手で指導歴二十年以上を誇り、オーストラリアのトップリーグを二度制した実力者アラン・ウェストオーバーヘッドコーチ(57)=アメリカ・カリフォルニア出身=。
「十二歳から始めたバスケは、常に私の人生と共にある。アメリカからオーストラリア、オーストラリアから日本へ渡ったのも、すべてはバスケのため」と、深いバスケ愛と固い決意を胸に秘める。
全人生を捧げるウェストオーバーHCは、選手を鼓舞するため激高しながら指示・指導する激しさと情熱に加え、コートを離れると我が子を温かい眼差しで見守る父親のような一面も併せ持つ。
指導者として「チームが一つになって戦うことを目指し、チームを育てることを一番大切にしている。日に日にチームが良くなることもコーチとしてはうれしいこと」だと穏やかに語る。
チームの成長と勝利の喜びを選手と分かち合い、夢ではなく目標にすえた優勝に向かって戦略を練り続ける。
★小川選手
「全員が後押ししてくれるので、キャプテンとしての苦労は何もない」。今季から新キャプテンとなった小川伸也選手(28)=長浜市出身=は、これまで以上の責任感を意識しつつも気負い過ぎず、初の週間MVP受賞などプレーでもリーダーシップを発揮している。
ウェストオーバーHCが導入した“シャッフル・オフェンス”(常に動きながらボールを回して全員でシュートチャンスを狙う戦法)について「相手チームに応じてフォーメーションを変えなければならない点が難しい」と克服すべき課題を見つめ、「個人に依存せず全員で戦う」という新たなレイクスバスケ確立に心血を注ぐ。
笑顔の印象的な小川選手が、試合で輝いていると思う瞬間に挙げたのは「ハドル(円陣)を組んでいるとき」。
重圧の日々も、今凝っているというたこ焼きパーティーや釣りでうまく気分転換を図りながら心身を整え、コート内外で選手の心を一つにまとめていく。
★藤原選手
チーム創設当初からキャプテンを務め、レイクス一熱い男でもある藤原隆充選手(33)。 プロ十年目を迎えた今季は「ベテランになっていく思いをひしひしと感じる。これまで以上に優勝への思いも強い」と闘志を燃やし、小川選手のフォロー役にも徹する。
新生レイクスの魅力は「チーム一丸!」。シャッフル・オフェンスの特徴に▽全員の共通認識がなければ機能しない▽誰か一人が頑張っても意味がない▽スタッツ(個人成績)に表れずとも目に見えない努力を続けなければならない―という三点を掲げた藤原選手。
一人カフェで、自分を見つめる時間も大切にしながら、「バスケを通して夢中になることの素晴らしさを伝えたい。選手はプレーに、ブースター(ファンの呼称)は応援に、それぞれ一つのことに夢中になれるのが、チームスポーツの素晴らしさだと思う」と、魂のこもったプレーで熱く強く思いを表現する。
★岡田選手
決してぶれない体の軸と持ち前のセンスで、虹のような美しい曲線を描くスリーポイントシュートを武器とする岡田優選手(28)=大津市出身=は、好アシストを生み出すバスケIQの高さにも定評がある。
昨季から故郷・滋賀に戻り「他の選手と違う立場であることは常に意識している。地元だからこそ期待されることもあるし、だからこそ応えないといけないとも思っている」と、プレッシャーを自分磨きの力に変える。
スターティングメンバーとして、昨季よりもプレー時間が延び、活躍の場が増えた岡田選手。「誰か一人が抜きん出ているのではなく、まんべんなくバランスが良い」というチームの強みを生かし、頭の回転の早さが求められるシャッフル・オフェンスを体現する。
「優勝を目指す上で、シーズン中から土曜・日曜日連勝できるチームになることが目標。個人としては、あのファイナル(有明)の舞台に立ちたい」。湖国期待の星が、本来の輝きを放ち始めた。










