肉の生食など食中毒に注意 夏期の患者、10年間で最多
◇全県
県は、県下全域に三週連続して二人以上の患者が出たことにより、今年度十回目の「腸管出血性大腸菌感染症」の多発警報を発令し、感染防止と発令した場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけている。
同感染症は、感染から一週間ほどの潜伏期間を経たあと、激しい腹痛を伴う下痢が発症。時には血便が見られる。発熱は比較的低い範囲だが、重症になることもある。
原因は、O157などの腸管出血性大腸菌の感染によるもので、強い感染力があり、子供や高齢者に感染すると腎障害を引き起こすなど、容態が悪化しやすいと言われている。
毎年、県内でも夏期に多発しているが今年四月から報告のあった八月二十九日現在の患者人数は五十六人で、前年度の年間患者数六十六人に迫っている。また、六月~八月の患者数はいずれも過去十年間の最多を記録、流行を裏付けている。前年は、九月に最も患者数(三十人)が多かったことから警戒を重ねて呼びかけている。
病原菌の感染には、食中毒と患者からの二次感染がある。トイレや風呂のほか、子ども用プール、動物との接触などからの例もある。
感染予防として▽レバ刺しやユッケなどの肉の生食を避け、十分に加熱して食べる▽焼肉では、生肉と焼いた肉の専用の取り箸を置き別々に使い分ける▽ハンバーグ料理では、中心部までよく火が通ったことを確認して食べる▽調理の時は、手指をこまめに洗う▽生肉を扱った調理器具は、使用後すぐに洗剤で洗い、熱湯等で消毒する、などがあげられている。
また、日常生活では、トイレの後や調理、食事の前に石鹸と流水で手をよく洗う▽乳幼児や要介護者の下痢便にふれないよう手袋を使う▽下痢症状がある時は入浴の順番を最後にする▽子供に下痢症状がある時は、簡易プールなどに入れない▽動物に接した後、石鹸で手洗いする、などの注意が呼びかけられている。






