「市長の個人的な旅行」と旅費約75万円の返還求める
◇湖南・守山市
山田亘宏・守山市長が先月十八日から二十五日までの八日間、全国市長会主催の「欧州・東欧都市行政調査団」(団長=原田英之・静岡県袋井市長)に参加した問題で、市民オンブズ淡海代表の田中健雄氏(72)=同市荒見町=は二十六日、「この視察には必然性がなく、山田市長の個人的な目的による夏季旅行」として、公費で支出された旅費約七十五万円を山田市長が市に返還するよう求める住民監査請求を行う。【石川政実】
●魅了する欧州の香り
県内の市長の中で、女性記者らにモテモテなのが山田・守山市長である。京都の高級料亭での懇親会やホームパーティーなどで、実にマメな気配りを見せるからだ。さらにはエスプリに富んだ会話も見逃せない。そのバックボーンが豊富なヨーロッパ体験である。
●割高な旅費
山田市長を含む視察団一行(十一人)は先月十八日から二十五日まで、ヨーロッパのチェコ、オランダの二か国を訪問した。
ちなみに同視察の旅費は、締めて七十四万七千五百七十円なり。同じコースがないので単純に比較できないが、例えば類似のコースを探せば、旅行会社のJTB(ジェイティービー)の「チェコ・ドイツめぐり」(八日間)では、七月行きで約三十九万~約四十万円。これを見ても全国市長会の欧州視察がいかに豪華なものか、お分かりいただけるだろう。
●うらやむ他の市長
県内の市長の一人は「長引く不況の中、市民は爪に火をともすように節約して家族旅行を行っている。明確な行政目的がなく、しかも割高の視察では、市民の納得が得られない。厳しい財政事情の中、議会もうるさく、県内のどこの市長も公費で行けないのが実情…」と山田市長の欧州視察をうらやむばかり。
●報告書は紀行文?
住民監査請求をする田中氏は「山田市長が今月一日に作成した『欧州研修の報告書』を見ても、単なる紀行文の域を出ていない。自転車のまちづくりをしているオランダのハウテン市に興味を持って臨んだとあるが、後付けの感が強い。この視察には、必然性や経済性がなく、本来、自費で行くべきものだ。監査委員には、 地方自治法、地方財政法に違反して公金の無駄遣いを行った山田市長に対し、旅費を全額、市に返還するよう勧告することを求める」としている。
●集まらない参加者
なお全国市長会によれば例年、夏(欧州)と秋(豪州・ニュージーランド)に研修視察を実施しているが、この秋の視察は昨年に引き続き人が集まらず中止されるという。







