東海道車石資料など18件
◇大津
大津市歴史博物館は六月六日まで、東海道の京―大津間に敷設した江戸時代の車石に関する資料など、新収蔵十八件を紹介する展示を行っている。
同博物館は購入、受贈、受託によって収蔵品の充実を図っており、今回は平成二十一年度に収集した絵画、歴史、古文書の各資料を紹介する。
購入資料のひとつ、「大津・京都間道造絵図」(江戸時代後期)は一巻縦二十一センチ、長さ百六十八センチの絵図で、東海道の大津・京都間で牛車を通りやすくするための車石(くるまいし)の敷設など、当時の工事計画が分かる図面である。
大津・京都間の東海道筋では、江戸時代後期の文化元年(一八〇四年)から翌年にかけて、車石と呼ばれる平板な石がレール状に敷設された。この車石は、交通の要衝であった大津の重要性を示す貴重な文化財として、今も市内外の各地に残されている。
購入した絵図によると、全区間に渡って車石を敷設する計画ではなかったらしく、車の轍(わだち)に割石を入れて応急修理をする区間、道路の状態が良好なため車石を敷設する予定のなかった箇所があるなど、従来不明であった工事計画の全体像が分かる。
また、街道の水抜きのための水道(水路)を敷設するなど、細やかな工事の様子もうかがえる。計画図面であるため、実際の工事との関係については今後調査、研究を進めていく必要があるものの、車石敷設工事の実態解明に一石を投じる貴重な資料といえる。
観覧料は一般二百十円、高大生百五十円、小中生百円。問い合わせは同博物館(TEL077―521―2100)まで。







