北川家住宅主屋など12件
◇大津・大津市
国の文化審議会は十九日、北川家住宅主屋など大津市内十二件を登録有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申した。
答申のあった建造物は全て、同市の中心市街地に所在する建物で、大津祭の曵山を二階から見物できる、昔ながらの町並みを構成している建造物として評価された。概要は次の通り。
▽北川家住宅主屋・土蔵(二件)=大津市京町一、江戸時代末期~昭和前期。主屋は木造二階建て、切妻造、桟瓦葺。土蔵は、二階建て、切妻造、桟瓦葺。この周辺では数少ない大規模な町家で、当時の様子をよくとどめている。大津祭の際には、隣接する町家と一体となって曵山の組み立て、解体、収納、巡行などを行う場としても使われている。
▽石田家住宅主屋・洋館(二件)=大津市中央一、昭和十二年。歯科医院で、昭和十二年に同地に移転してきた。主屋は平屋、切妻造、桟瓦葺。玄関の庇(ひさし)は細丸太の垂木に小舞(こまい)を組み合わせた化粧天井で、数寄屋(すきや)風の意匠となっている。洋館は、二階建て、切妻造、スパニッシュ瓦葺で、正面中央の小さなバルコニー上には切妻の庇がかかる。
▽桐畑家住宅主屋・離れ・土蔵(三件)=大津市中央一。桐畑家は昭和初めまで米問屋を営んだ。主屋は明治中期の建築で、二階建、切妻造、桟瓦葺。離れは江戸時代末期の建築。平屋建、切妻造、桟皮葺で、太鼓橋状の廊下で主屋とつなぐ。土蔵は正徳六年(一七一六年)の建築で、二階建、切妻造、本瓦葺。
▽佐野家住宅主屋・土蔵(二件)=大津市中央二。佐野家は約百年前から麩の製造を営み、現在の建物は五十年前に購入した。主屋は天保九年(一八三八年)築で、二階建、切妻造、桟瓦葺。一階中央東寄りに格子戸を立てた入口があり、西側は平格子、出格子が続いている。土蔵は江戸時代末期の建築で、この辺りでは珍しい三階建て。切妻造、桟瓦葺。
▽初田家住宅主屋・土蔵・住宅塀(三件)=大津市中央二。初田家は仕出し屋や漢方薬の販売を営んでいた。建物は江戸時代末期に建設されたと考えられる。主屋は二階建、切妻造、桟瓦葺で、東側の土間上を落棟(おちむね)とし、越屋根(こしやね)を設けている。土蔵は二階建、切妻造、本瓦葺。南側に妻面に桟瓦を葺いている。塀は各柱から腕木を出し、出桁(でげた)を設け、道路側に角桟塀瓦、敷地側に桟瓦を葺いている。







