市原野で「まんどう」
◇東近江・永源寺
数え年七歳から十五歳までの少年が主役となる勇壮な火祭り神事「まんどう」が市原野町で行われ、担ぎ手の勢いとともに大小のたいまつが夜空を乱舞した。
まんどうは、奈良の東大寺で行われていた万灯会が、同寺所有の荘園であった市原荘に伝わり、この地にあった荘厳寺(現在は跡地の堂屋敷で開催)の火祭りとして続いている伝統行事。
午後七時、同町の白鳥神社で起こした神火を万灯(まんどう)山の山頂へと運んだあと、子どもたちが手にするたいまつに火が灯され、「祝」の文字が書かれた大きなうちわで仰ぎながら、ふもとの堂屋敷まで駆け下り、全身に火の粉を浴びながら迫力ある舞を披露。勇壮で幻想的な世界を創りだし、多くの見物客たちを魅了した。
たいまつは、菜種ガラを筒状に束ねて麦ワラで飾り付けをし、青竹を鉢巻き状に巻いたもので、七歳のものを「初たいまつ」、十五歳のものを「上がりたいまつ」と呼び、上がりたいまつになると直径は二メートルにもなり、大人数十人が担がなければならないほどの巨大なもの。
近年は、少子高齢化で該当する子どもやたいまつの数も減少している。このため同町では、隣組単位で作られる「組たいまつ」が祭りに参加し、伝統行事の継承とたいまつ作りの技術保存に取り組んでいる。






