東近江市の高齢者虐待の実態
◇東近江
東近江市は十六日、市役所で開いた「第一回東近江市高齢者虐待防止ネットワーク協議会代表者会議」で、昨年度に調査した市内の高齢者虐待の実態を報告した。
調査は、市の担当窓口や介護関係者に寄せられた相談や通報をもとに、高齢者宅や通報者に面接を行って虐待の実態を聞き取りしてまとめた。
それによると、虐待に関する相談や報告は合わせて二十一件あった。その内訳は、暴力を受けたことによる「あざ」等の打撲痕のほか、中には骨折したのではないかと思われるものも含む身体的虐待九件、オムツの交換や一日三食の食事を与えないなどの介護等放棄が三件、不安をあおる言葉の暴力による心理的虐待二件、介護施設の利用料を滞納してサービスが受けられなくなった経済的虐待が五件など、となっている。
虐待を受けていたお年寄りは、75~79歳が最も多く全体の46・1%を占めていた。次いで85~89歳が23・1%、80~84歳と90歳以上がそれぞれ15・4%で、75歳以下の報告はなかった。
要介護度ランク別では、「要介護度3」の高齢者が36・3%で最多、次いで要介護度「4」と「2」がそれぞれ18・2%、「1」と「5」が9・1%だった。
誰に虐待を受けたか、についは「息子」が41・2%で最も多く、次いで「嫁」の17・6%、「妻」、「娘」、「孫」はいずれも5・9%となっている。
市では、今回の報告は、通報があったものをまとめたもので、実態はもっと多いのではないかとみている。
虐待の内容で深刻なものについは、状況に応じてお年寄りを虐待者と分離する対策を進めており、前年度には介護保険サービスの利用や老人ホーム等への施設入所にした例が三例あった。
報告を受けた代表者会議では、高齢者の増加とともに虐待がさらに増えることが懸念されるとして虐待防止に向けた効果的な取り組みを進めていくことにしている。






