「妖怪道五十三次の世界展」水木しげる氏の 渾身の大作
◇湖南・草津市
草津市立草津宿街道交流館(草津市草津三)は、設立十周年特別企画展「ゲゲゲの鬼太郎~妖怪道五十三次の世界展」(七月十四日―八月三十日)の開催要項をまとめた。
国内外で人気の高い同作品と、東海道の宿場と日本橋、京都三条の風景を描いた歌川広重の「東海道五十三次」を見比べながら、街道や宿場、浮世絵などの歴史文化に関心をもってもらうのが狙い。
このシリーズは、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげる氏(87)が、傘寿(八十歳)を迎えて一念発起し、二年の歳月をかけた大作。広重の「東海道五十三次」をベースに、三百以上の妖怪仲間が東海道中をユーモラスに旅する姿が描かれている。
例えば、水木氏の妖怪道・草津宿は、大酒飲みの「三吉鬼」に先導された牛車の妖怪「朧車(おぼろぐるま)」が街道を行き、、茶屋には「倉ぼっこ」などの妖怪が現れる「妖客万来」ぶり。
この作品のもとになった広重の東海道・草津宿は、画面中央の茶屋でうばがもちを作る女たち、客は巡礼者や商人、旅人など様々。街道では、駕篭(かご)を担いで急ぐ人夫、振り落とされまいと必死の形相の客などが躍動感あふれる筆遣いで描かれている。
会場ではこのほか、浮世絵の版木・摺順を紹介するコーナーや、浮世絵摺りを体験するコーナー、水木氏の人となりの紹介、ゲゲゲの鬼太郎とその妖怪のブロンズ像、漫画のコピーなども展示する。
八杉淳館長は「幅広い年齢層に東海道を知ってもらうきっかけにしたい」とPRしている。






