無病息災願い1日6時間
◇東近江・能登川
一年で最も寒い「大寒」の二十日、東近江市能登川地区にある天台宗安楽寺の「寒行托鉢行」が始まり、二十六日までの一日六時間、手に印を結び、真言を唱えながら約一千世帯を廻り歩く。
禅の修行は厳しいことで知られるが、この季節は「寒行」の言葉通りに特に厳しく、風雪に耐えながら歩く托鉢は「歩く座禅」とも言われ、自らの修行とともに地域の無病息災、家内安全を願う。
この日の朝は気温二度と身の震う寒さ。集まった信者たち十人は、橋本慈弘住職(71)とともに朝の読経を行い、手甲脚絆(きゃはん)と網代笠(あじろがさ)を被って寺を出発。「ホォー、ホォー」とホラ貝を吹きながら、伊庭・須田・能登川・浄土などの各地区を歩き、頬を真っ赤に染めながら一軒一軒に真言を唱え上げた。
読経を聞きつけ、玄関先まで出迎えるお年寄りや、「体を温めて下さい」とストーブを焚いて待っている住民もあり、感謝の声と共に渡される浄財に深々と合掌した。
橋本住職らは「喜捨くださる行為は、人々の中の仏様の表れではないでしょうか。、力が湧いてくるありがたさです」と、感謝していた。
集まった浄財やお米の布施は、地域福祉のために寄付される。






