社寺などの査察や火災防ぎょ訓練
◇東近江
東近江行政組合消防本部は、二十六日の「文化財防火デー」を中心に、国の重要文化財などが眠る管内二市三町の寺院や神社、資料館、個人宅などへの防火査察ほか、各消防署単位に行う火災防ぎょ訓練を通して、文化財保護に向け注意を呼び掛けている。
査察には、消防署員や各市町教育委員会らが合同で出向き、二十一日から二十九日までに管内六十六か所を丸一日かけ消火栓、消防設備、電気配線などの点検や、防火対策への安全確認などを行う。
すでに二十一日に東近江市の永源寺地区(四か所)と八日市地区(八か所)、二十二日に日野町(十三か所)、二十三日には東近江市永源寺地区(一か所)と蒲生地区(八か所)での査察を終えた。
二十六日には竜王町(三か所)と東近江市能登川地区(四か所)で、二十七日に安土町(十二か所)と東近江市五個荘地区(六か所)を済ませ、二十九日には近江八幡市(三か所)で一日査察を行う。
昭和二十四年一月二十六日、現存する世界最古の木造建築物「法隆寺金堂」で火災が発生し、貴重な文化財の壁画(一部)が消失した。二十九年に法隆寺金堂の修復が行われ、この機に二度と惨事を繰り返さないためにと、三十年から毎年一月二十六日を「文化財防火デー」に指定し、今年で五十五回目を迎える。
査察のほか、管内四消防署は文化財消防訓練を行う。すでに二十四日には、近江八幡消防署が安土町下豊浦の新宮神社で、日野消防署が日野町西明寺の西明禅寺で訓練を済ませた。
二十五日には、八日市消防署と能登川消防署が合同で、東近江市五個荘木流町の法蓮寺で、消防水利の掌握や初期消火、迅速な文化財の搬出などの訓練をする。
いずれも防火訓練は、庫裏や社務所ほか本堂近くの雑木林から出火を想定し、消防署と消防団から車両五~八台が出動するとともに、地元自治会や女性防火クラブ、寺・宮世話ら関係者約六十人も参加して、防火協力体制の強化や消防活動の技術向上、地域住民の文化財に対する防火意識の高揚を目的に約一時間行われる。





