早くも知事選の舌戦
ガンバクラブが苗植え
地元住民の理解・支援求める
介護予防と生活習慣病予防をサポート
2006あづち信長まつり
■平成18年6月1日(木)第14427号
■平成18年6月1日(木)第14427号
悲痛な琵琶湖のSOS
進む湖底の低酸素化《ダム問題<上>》
北湖全体で毒性のミクロシスチン検出
=リアルタイム06知事選(2)=
◆湖南・栗東市◆
栗東市で新幹線新駅着工式
早くも知事選の舌戦
=式典会場内外で火花=
◆東近江・東近江市◆
ボランティアの芽も育つ
ガンバクラブが苗植え
=秋にはサツマイモ収穫=
◆東近江・日野町◆
□日野町事件□
地元住民の理解・支援求める
再審開始をめざす日野集会
=4日 日野文化会館で=
◆東近江・近江八幡市◆
メディカル・フィットネスセンターヴォーリズ
介護予防と生活習慣病予防をサポート
=1日オープン 平和堂近江八幡店5階=
◆東近江・安土町◆
戦国の夢絵巻
2006あづち信長まつり
武者行列や和船体験など
=6月4日 城下にぎわう=
県水産試験場が水深八十メートルで調べた北湖の年最低溶存酸素濃度は、昭和二十五年(一九五〇)が一リットルあたり八・七一ミリグラムだったのが、平成十二年(二〇〇〇)が同三・七三ミリグラム、十四年が二・〇六ミリグラムと低下の一途をたどっている。
昭和五十二年、琵琶湖で初めて植物性プランクトンのウログレナ・アメリカーナが大量に発生して“赤潮”が確認された。昭和五十八年には、南湖でミクロキスティスなどの植物性プランクトンが大量に増殖し、水面が緑色になる“アオコ”が発生した。さらに北湖でも平成五年、初めてアオコの発生が確認された。琵琶湖では、赤潮、アオコとも、ほぼ毎年発生している。
朴虎東・信州大学助教授らの研究報告では「ミクロキスティスのある種は、ミクロシスチンという肝臓毒を生成する。濃度は低いが、北湖全体でミクロシスチンが検出されている」と警告している。
●右肩上がりのCOD
水質を判断するのにCOD(化学的酸素要求量)測定法がある。CODは、水中の汚濁物質が化学的に酸化される時に必要とする酸素量をいい、数値が大きいほど水が汚れている。下水道整備などで、富栄養化の原因物質である窒素、リン(琵琶湖)が横ばい、ないしは低下傾向にある中で、図の通りCODは昭和五十九年度から右肩上がりになっている。下水処理場でも処理できない難分解性有機物が増加していると見られている。
●連邦最高裁脱ダム判決
さらにニューヨークタイムズ紙などで報じられた米国連邦最高裁の脱ダム判決は、ダム推進の立場をとっている県を震撼させた。先月十五日に連邦最高裁がメイン州政府が出した「ダムは川の流況を変化させ、魚類を始めさまざまな生物の生息生育状況を阻害している」などの論拠を認めて、民間企業からの発電ダム免許の切り替えの訴えを棄却したのだ。
【石川政実】
▲栗東芸文会館さきらで行われた記念式典
平成二十四年度の開業を目指す新幹線新駅(仮称)南びわ湖駅の着工式と記念式典がこのほど、建設地である栗東市で行われた。
新駅建設の是非は知事選の争点。式典会場の外では、「三選を目指す国松善次知事が、選挙で県民の審判を受けず着工に踏み切るのは疑問」とする知事選立候補予定者が抗議する姿もあった。
着工式が同市下鈎の予定地で行われたあと、記念式典が栗東芸文会館さきらで行われ、国松知事や国松正一栗東市長、関係自治体首長、県内選出の国会議員らが出席した。
このなかで国松知事は「県南部は交通の要衝であり、産業の立地や大学、文化施設の集積も進み、発展の可能性を秘めている。新駅は必ずや大きく花を開かせてくれる」と大きな期待を寄せた。
一方、会場前では新駅の「見直し、凍結」を主張する京都精華大教授の嘉田由紀子氏が「将来の見通しがあれば賛成するが、おかしい計画はおかしいと勇気もって言う。県財政の再建を県民とともに考えたい」と訴えた。
また、「建設中止」の県労組議長、辻義則氏は「できても不便。財政危機の中、抗議の声を上げて中止に追い込みたい」と国松県政を批判し、さらに「建設に含みを持たせた動きもある」と嘉田氏との違いも強調した。
蒲生マックスクラブの一つ「ガンバクラブ」が先月二十七日、東近江市市子川原町にある市所有のふれあい農園で“サツマイモの苗植え”を行い、土の中で根をはり実を付けるサツマイモのように参加者同士の交流の輪も広がり、新たな芽が出た。
ガンバクラブは、養護学校や小中学校の障害児学級に通う子どもたちと同世代の子どもたち、またボランティアらが一つの体験を通して互いを理解し交流する中で、心のバリアフリーを体感するのが狙い。
子どもたちのために何かできることはないかと、昨年四月にはボランティアサークル「スマイル」(村林利也会長)が誕生し、同クラブの活動を主にサポートしている。
また、今回の活動から高校生ボランティアが加わった。参加した高校生は、朝桜中学校福祉会に所属していたときから、サマースクールや同クラブでボランティア経験を積んできた生徒らで、新たな若いボランティアの芽が育ちつつある。
サツマイモの苗植えには、同クラブの子どもたちとその保護者、スマイル会員、高校生、地域の一般ボランティアら計四十二人が参加し、粘りけの強い畑の土に約五十本の苗をしっかりと植え込んだ。
子どもたちはすでに「スイートポテトにして食べたいな」と秋の収穫に思い巡らせ、「ぼくがやる」と水やりも買ってでて、苗の根元にひしゃくで丁寧に水を掛け、スクスクと育つよう祈っていた。
今後、ボランティアが中心となって、サツマイモの苗が根付くまで水やりを担当するという。
◆東近江・日野町◆
日野町事件対策委員会と阪原弘さんを守る会は、四日午後七時から「えん罪日野町事件~再審開始をめざす日野集会~」を日野町立日野文化会館で開く。入場無料。
日野町事件は、昭和五十九年に日野町豊田で、酒類販売店主・池元はつさん(当時69)を飲み代ほしさに殺害、金庫などから現金を奪ったとして、事件発生から約三年後に強盗殺人罪で逮捕され、無期懲役刑が確定した阪原弘受刑者(70)が獄中から自白は警察による暴行・脅迫で強要されたものとして無実を証明するため裁判のやり直しを求めている事件。
平成十三年十一月に大津地方裁判所に再審請求を行い、弁護団は約四年にわたる再審請求審で、自白による殺害方法と遺体の損傷との矛盾や指紋鑑定の誤り、強盗目的であるにもかかわらず犯人が知っているはずの被害金庫の内容物が未解明・不明なままという疑問点、遺体手首に巻かれていたひもの結束方法の差異など、有罪判決を裏付ける状況証拠の脆弱さを新証拠で立証してきた。
しかし、今年三月二十七日、大津地裁(長井秀典裁判長)は「無罪を言い渡すべき合理的な疑いが明らかに存在するとはいえない」として再審請求を棄却。阪原受刑者は、大津地裁が下した棄却決定を不服とし、大阪高等裁判所に即時抗告した。
地裁決定を覆すことは困難を極め息の長い戦いが予想されるが、間質性肺炎を患っている阪原受刑者にとっては一刻の猶予も許さない状況。
棄却決定に対する悔しさを胸に、家族は父親の無罪を勝ち取るため支援を呼び掛けており、日本弁護士連合会と滋賀弁護士会ともに「再審開始に向けてあらゆる努力を惜しまない」という会長声明を発表している。
四日に日野町豊田にある日野文化会館で開かれる日野集会では、再審弁護団の玉木昌美主任弁護人が大津地裁が下した決定の問題点や大阪高裁での戦いについて詳しく報告する。また、阪原受刑者の家族が、地元住民に対して父親の無実を訴え、真の支援を呼び掛ける。
日野集会に関する問い合わせは、阪原弘さんを守る会(0748―22―1766)まで。
▲システムを体験する開所式参加者
財団法人近江兄弟社(有村國宏理事長)は、高齢者の介護予防と一般成人の生活習慣病予防のための運動施設「メディカル・フィットネスセンターヴォーリズ」(加藤裕一郎所長)を、JR近江八幡駅前の平和堂近江八幡店五階に、一日オープンさせた。
大型スーパーとの協力による開設は全国的に珍しく、医療機関(ヴォーリズ記念病院)のバックアップによるフィットネス施設開設は県内初となる。
先月三十日には、関係者ら約五十人が出席して開所式が行われ、少しでも長くいきいきと暮らすための体と心の健康づくりの拠点施設として、また、コミュニティ施設となるよう願い、オープンを祝った。
施設内には、血液鮮度計、筋力測定機器、骨密度計、身体反応速度計などの測定機器や、ランニングマシーン、筋力トレーニング機器、ストレッチやバランスなどのフィットネス用具などが多数備えられている。
理学療法士や栄養士により、各種検査結果を元に個人の運動プログラム、栄養プログラムが作成され、会員はこのプログラムに沿ってトレーニングすることで、体力や筋力の維持・増強、健康管理を図ることができる。
六月一日からは高齢者の介護予防のための「生き生きサポートアワー」(午前・午後)が、八月からは一般成人を対象とした「生活習慣病予防」(夜)がスタートする。
七十五歳以上の「シニア予防会員」と二十歳以上七十四歳以下の「予防会員」があり、入会費は三千百五十円、月会費はシニア予防会員四千二百円・予防会員五千二百五十円となっている。お得な年会費(十か月分)もある。
入会手続など詳しいことは、メディカル・フィットネスセンターヴォーリズ(TEL0748―32―5540)まで。
また、近江八幡市と安土町の六十五歳以上の人は、一定期間行政から支援が受けられるサービス「地域支援事業」を受けることができる。詳しくは、各市町の福祉窓口へ。
▲昨年の武者行列
安土城と城下町を築き、天下統一をめざした戦国の武将、織田信長(命日六月二日)をしのび、地域住民の参加による活力あるまちづくりをめざした「2006あづち信長まつり」(同実行委主催)が、六月四日、JR安土駅から特別史跡安土城跡一帯で繰り広げられる。
幻の名城の在りし日の姿を求める「安土城屏風絵探索プロジェクト」や、観音寺城とともに選定された「日本名城100選」、NHKドラマ「功名が辻」の舞台など、「安土ブーム」が巻き起こっているということもあって、今年はまつりの内容も、例年よりさらにヒートアップ。わが町安土をPRしようと、住民参加で盛り上げて行く。
まつりのメインとなる「武者行列」は、各区長や自治会長が務める信長・秀吉・家康やその家臣のほか、あづち天正使節、中学生、子供会の子どもたちが戦国衣装に身を包み、安土信長出陣太鼓を合図に午前十一時、安土中学校ブラスバンド部の演奏にあわせてJR安土駅を出発、総勢五百人の大行列が、安土城をめざして練り歩く。大手道前到着は午後一時半頃。
駅前と、新宮神社、百々橋、大手道前広場では、舞の披露や茶会、もちまき、大道芸などが華やかに繰り広げられる。また、小中学生によるバンド演奏やバトン演技でにぎやかに行列を迎え、鉄砲隊による演武が行列の到着を伝える。
▲まつりを前に行われた清掃活動
さらに、自治会や住民による「文化とコミュニティ楽市」、商工会や各種団体などによる「あづち楽市」、芸能発表会など、地域住民が城下町のにぎわいを再現する。
先日安土山周辺では、「あづち信長まつり」とともに「日本名城100選」選定を観光客や周辺地域の人たちにアピールするため、町民三百人あまりが参加して、「ごみゼロ大作戦」も行われた。
まつり当日は、文芸の郷に駐車場があるほか、JR安土駅から安土山までの無料シャトルバスが運行される。問い合わせは、あづち信長まつり実行委員会(TEL0748―46―2389)まで。






