庫裏など計6件を答申 史跡の百済寺境内も追加指定
【東近江】 20日に開催された国の文化審議会で、滋賀県から登録有形文化財(建造物)に8件、史跡の追加指定に3件が答申された。東近江市内からは、登録有形文化財(建造物)に「弘誓寺」(東近江市建部下野町)が、史跡には2008年に国史跡に指定された「百済寺境内」(東近江市百済寺町)に外8筆が追加指定で答申された。
建部の弘誓寺は湖東地方にある七弘誓寺の一つで、本堂をはじめ庫裏、玄関、中門、鐘楼堂、表門の計6件が答申された。源平合戦の扇の的の話で知られる那須与一宗高の七児によってそれぞれ建てられ、同名の「弘誓寺」と称したことに由来すると言われている。
五個荘金堂の弘誓寺をはじめほかの弘誓寺が全て浄土真宗寺院であるのに対し、同寺は浄土宗寺院であるのも特徴。現在の伽藍(がらん)は彦根藩主である井伊家の寄進により江戸時代後期に整備され、軒高が高く伸びやかな本堂の外観も印象的で、寺院景観に寄与していると評価された。
2004年に国の重要文化財に登録された百済寺(本堂)は、中世の湖東地域に大きな勢力を有した天台宗の寺院。旧参道沿いには200近い坊や堂跡と考えられる平担地が広がるなど、中世の宗教と寺院のあり方を知る上で重要であると、これまで外55筆(80万7900・80平方メートル)が史跡に登録されていた。今回新たに外8筆(1万741・80平方メートル)が追加指定される予定。







