中央政界特報

■平成30年1月4日(木) 第5340号

「政治特報」

 迎えた2018年。今年、永田町で一番の注目は9月に行われる自民党総裁選。日本の今後の進む道筋が決まる。舵取りは誰に。

 安倍晋三首相、野田聖子総務相、河野太郎外相、岸田文雄政調会長、石破茂元地方創生相。
 「自民党ダービー」にゲートインが予想される顔ぶれだ。
 永田町での下馬評では安倍首相は「絶対本命」。
 昨年暮れの各世論調査でも、安倍首相は手堅く支持を集めている。
 一時期、政権維持で「危険水域」とされる40パーセントを大きく割り込んでいたが、米トランプ大統領の来日、北朝鮮問題などで上昇気流を取り戻している。
 総裁選で3選すれば、2021年まで政権担当が視野にはいってくる。
 安倍首相の独走を止められるか。
 追っている一番手は岸田政調会長、石破氏。
 2人の戦略はまったく対照的。
 岸田氏は安倍首相からの「禅譲」の戦法。
 昨年9月の改造で閣外に出るまで4年半にわたって外相として安倍首相を支えてきている。
 そこには「禅譲」を確かなものに、の狙いが。
 石破氏は真正面から安倍首相とのガチンコ勝負。
 ことあるごとに安倍政治に批判の声を。
 その後を追っている野田氏には「日本初の女性首相」の期待の声が。
 「女性首相争い」では昨年、小池百合子東京都知事が息切れしてしまった。
 「希望の党」を旗揚げしたところまでが精一杯。
 野田氏に注目が集まってきている。
 外相に就任してから、激しく追い上げてきているのが河野氏。
 それまでは「ポスト安倍」からは遠く離れていた。
 だが、いま永田町では「ひょっとしたら」と大穴の逆転まで予想されているほど。
 総裁選まで8カ月とちょっと。
 安倍首相の強みは、「1強」として党内を掌握している。
 追う石破氏の強みは党員、地方議員などの「票」を握っていること。
 12年の選挙では決選投票で安倍首相に敗れたが、地方票では勝っていた。
 岸田氏の強みは、これまでまだ一度も総裁選に出馬していないという新鮮さ。加えて「ハト派」のイメージも。
 野田氏の強みは、「女性首相」を期待する声。
 河野氏の強みは「世代交代」の期待が。
 勝敗を左右するのは党内での力。安倍首相の出身母体の細田派(清和政策研究会)は98人。石破氏の派閥「水月会」は20人。岸田氏の派閥「宏池政策研究会」は44人。
 野田氏、河野氏はまず推薦人集めからはいらなくてはならない。