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滋賀報知新聞

2019年12月31日(火)
  • 新作「清湖雛」と「絆雛」を寄贈 人形師・東之湖さん

東近江・湖東

新作「清湖雛」と「絆雛」を寄贈 人形師・東之湖さん

2019年2月5日(火) 第18340号|東近江・湖東 ニュース

新作の清湖雛「唐崎の夜雨」

新作の清湖雛「唐崎の夜雨」

忘れないで東日本大震災 五個荘近江商人屋敷で展示

 【東近江】 五個荘竜田町に工房を構える人形師・東之湖(とうこ 本名・布施和信)さんの新作ひな人形がこのほど完成し、東近江市に寄贈された。五個荘地区の博物館など9か所で開催している「商家に伝わるひな人形めぐり」のなかで披露され、来館者の注目を集めている。
 現代ひな人形界を牽引する東之湖さんは、地場産業「近江上布」をまとった創作ひな人形を毎年、市に寄贈し、今年は5体制作した。
 1体は、雄大な琵琶湖を有する滋賀県の景勝地「近江八景」をモチーフにしたひな人形「清湖雛」シリーズで、2005年から続く。
 今年は、梅雨しぐれと巨松を描いた「唐崎の夜雨」を表現。男装に身を包んだ人形で妖艶さを醸し出し、手に持った和傘に描かれた桜の花びらで桃の節句の春らしさを表した。


寄贈した人形師の東之湖さん

 もう1対は「絆雛」。東日本大震災が起きた翌年の2012年から毎年被災地の宮城県岩沼市に贈り続けているひな人形で、被災地の人に少しでも早く笑顔の輪が広がり、元気に、前向きに頑張ってほしいとの願いが込められている。
 神の住まいを指す「天空」と名付けられた人形の表情は凛とし、復興に向けた明るい青空が広がる様子を、鮮やかな青い衣装で表現した。同じ人形をもう1対制作し、東近江市にも寄贈している。
 会場には、これまで制作された東之湖さんの作品が一堂に展示されているほか、同地区に伝わる豪華絢爛(けんらん)な「御殿飾り」など、ひな人形100組以上が披露され、ひな祭り一色に染まっている。清湖雛シリーズは近江商人屋敷の中江準五郎邸(五個荘金堂町 TEL0748―48―3399)、絆雛は藤井彦四郎邸(宮荘町 TEL0748―48―2602)で展示している。
 ひな人形めぐりは3月21日まで開催。2月12日、3月11日は休館。


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