トチノキ巨木群を次世代へ

■平成30年8月3日(金) 第18184号

=嘉田元知事らが寄付を呼びかけ=

県庁で「巨木トラスト」を呼びかけた嘉田元知事ら

 【長浜】 長浜市木之本町の杉野川源流地域にあるトチノキ巨木群を伐採から守り、次世代につないでいくことを目的に、嘉田由紀子元知事らによる「びわ湖源流の森林文化を守る会」がこのほど県庁で会見を行い、「巨木トラスト」として寄付を呼びかけた。
 同地域のトチノキ巨木群は西日本最大級の規模とされ、樹齢200〜400年と推定される古木も残っている。2014年9月、業者により伐採されることになっていたが、当時の嘉田知事をはじめ、地元関係者、行政らが「水源の森を守ろう」と声を上げ、保全活動を始めた。
 15年12月、業者との伐採回避交渉が物別れとなり、立木の所有権をめぐって係争となった。嘉田元知事らは16年、巨木群伐採回避の経験をもつ地域の住民らと結集し同会を発足。共同代表を嘉田元知事、京都大学大学院の岡田直紀准教授、滋賀県立大学の野間直彦准教授が務め、「蛇口のむこうにトチノキ巨木群を見てください!」と呼びかけながら水源地域の生態系や生活文化の価値を世論に広く訴える活動を行ってきた。
 今年6月、巨木が1本も伐採されることなく係争を終わらせることが決まり、同会が立木の所有者となって巨木群保全や係争に関わる必要諸経費を支払うことになったことを受け、寄付を呼びかけるナショナルトラスト運動に乗り出した。
 今回、所有するのは巨木40本。同会では目標額を1400万円とし、「水源を支える巨木の森を、このままの姿で次の世代に受け渡しましょう」と呼びかけている。
 寄付は1口1000円からで、郵便振替やゆうちょ銀行からの振込で行う。寄付の方法や活動についての詳細は同会のホームページ(https://biwakogenryu.jimdo.com/)参照を。問い合わせは県立大学野間研究室内の同会事務局(TEL090・3357・7520)へ。


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