コクヨ工業滋賀「リエデンプロジェクト」

■平成30年7月12日(木) 第18165号

=日本水大賞で経産相賞=

三日月知事(右)に受賞の報告をするコクヨ工業滋賀の三宅社長ら

 【全県】 コクヨグループの紙製品を中心に製造している企業「コクヨ工業滋賀」(愛荘町上蚊野)はこのほど、日本水大賞委員会(名誉総裁 秋篠宮殿下、委員長 毛利衛・日本科学未来館館長)と国土交通省が主催する第20回日本水大賞で同企業の「ヨシでびわ湖を守る リエデンプロジェクト」が経済産業大臣賞を受賞し、三宅一成社長らが県庁で三日月大造知事に受賞の報告を行った。
 同大賞は、安全な水、きれいな水、おいしい水にあふれる21世紀の日本を目指して、水循環系の健全化に向けた諸活動を広く顕彰し、支援する目的で1998年から毎年、水環境問題を研究する全ての個人、団体を対象に贈られている。今回は全国から143件の応募があった中、大賞ほか各大臣賞など11賞が選ばれた。近畿地方からは、同企業が唯一の受賞となった。
 「リエデンプロジェクト」は琵琶湖が育んできたヨシ原の文化を次の世代につないでいくことを目的に2007年、同企業の6人がチームとなって活動を始めた。プロジェクト名は元に戻るや帰るという意味の英語リターンと楽園という意味のエデンを掛け合わせて作った造語。アルファベット表記のREEDENにはヨシの英語表記「REED」も含む。
 同プロジェクトは少しずつ賛同者を増やし、今では127の個人や団体、企業が参画する。琵琶湖岸でヨシ刈りなどを行う一方、そこで刈ったヨシを同企業の商品に活用。これまでヨシを素材にしたノートやコースターといった約80点を開発し、県内のサービスエリアや道の駅などで販売している。また、売り上げは地域に還元し、ヨシ原の保全に役立てている。今回、地域を循環する取り組み全体が評価され、受賞につながった。
 報告を聞いた三日月知事は、「自身もリエデンプロジェクトの文房具を愛用している。それが環境の取り組みにもつながっているところがいい。商品を通じて環境保全や持続性を高めていくのは滋賀県ならではだと思う。県でも大いにPRしていきたい」と語った。
 同プロジェクトでは、今年の新しい商品として透かしで琵琶湖の図柄を入れた越前和紙や県が推奨する観光キャンペーン「虹色の旅へ。滋賀・びわ湖」にちなみ、七色の表紙で県の特産品をイメージしたノートなどを販売している。三宅社長は「10年越しの事業が受賞し、継続は力なりだと実感している。これからもさらに商品を充実させていき、琵琶湖の文化を広く発信していきたい」と意気込んでいる。


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