デートDV防止啓発セミナー 行き場のない少女たちを支援

■平成30年7月10日(火) 第18163号

=「BONDプロジェクト」代表の橘さん講演=

「デートDV防止啓発セミナー」で講演する橘さん

 【近江八幡】 県立男女共同参画センターでこのほど「デートDV防止啓発セミナー」が開かれた。
 デートDVとは婚姻をせず、同居もしていない交際相手からの暴力のこと。重大な人権侵害であるとともに、婚姻関係に移行した後にDV(ドメスティック・バイオレンス、家庭内暴力)に至る可能性が高いことからDVを未然に防止するため、男女交際が活発化する高校生などの若年層に向けた啓発活動が各地で行われている。
 同センターは平成25年から啓発セミナーを開催しており、6年目の今回はNPO法人BONDプロジェクト代表の橘ジュンさんの講演「伝え続けたい―繋がってくれた漂流少女へ―」が行われ、各種相談機関、子育て支援の職員、教職員など約40人が参加した。
 同プロジェクトは「10代20代の生きづらさを抱える女の子のための支援」を掲げ、東京の渋谷を拠点に繁華街での街頭パトロール、LINE・メール・電話相談、SNS(Twitterなど)のネットパトロール、講演会・ラジオ・フリーペーパーによる啓発、女子の一時保護、他専門機関への仲介、自立生活支援活動などに取り組んでいる。
 橘さんは講演で、帰る場所のない、または自宅が精神的な拠り所となりえない少女のことを「漂流少女」と呼び、少女たちの大人に対する不信感の強さと「自分が悪い」、「自分なんかが相談してはいけない(もっと辛い想いをしている人がいる)」と考える自己肯定感の低さなどから、公的支援が必要な少女ほど支援が及ばず、より深刻な状況に陥ってしまうことが見えてきたと話した。少女たちに無理やり干渉するのではなく、日常的に相談できる関係性をつくり、細く長くつながることが何かあった時の迅速なサポートにもつながっているという経験を紹介し、中長期的な支援の重要性を説いた。 県内のDV、デートDVに関する相談は、同センターをはじめ配偶者暴力相談支援センター、警察署相談窓口などで受け付けている。


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