【寄稿】滋賀県議会議員 高木 健三

■平成30年7月10日(火) 第18163号

=自治刻刻 「人生100年時代」=

    高木氏

 厚生労働省の統計で、滋賀県民の平均寿命が男性一位、女性四位と共に全国上位となり、「健康寿命」への関心は高まっています。長い人生を楽しく過ごすには、まず健康第一です。滋賀県が上位の理由は、一部では塩分摂取量を少なくするPRをして来たからと言われており、一方の最下位青森県は、男女共に塩分の摂取量が多いと言われております。最近は健康寿命の更なる延伸を求め、野菜摂取量を上げるため、民間企業と提携したと聞いております。その事が結局「人生一〇〇年時代」につながるスタート地点と思っております。
 私事ですが、まさに母親が今年満一〇〇歳を迎えます。母が「良い人生」だったかと考えてみますと、早くに戦争で夫を亡くし何とも判断できませんが、とにかく長く健康で過ごしてくれたと喜んでいます。
 現在、近江八幡市では一〇〇歳以上の方は四十四人おられます。全国でみると、一九六三年で一〇〇歳以上の方がわずか百五十三人だったのが、二〇一八年には六万五千六百九十二人に増え、二〇五〇年には七十万人を超えるといわれ、やはり一人ひとり「人生一〇〇年時代」を考えることが必要になるのではないかと思います。
 英国ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏の長寿時代の生き方を説いた著書「ライフ・シフト」の中で「一〇〇年時代」において重要性が増すものを三点あげています。一つ目は「教育」。専門技能を高め、世界中の競合との差別化を実現するものです。二つ目は「多様な働き方」。七十歳を超えて働くことを想定し、一人ひとりが独立した立場で職業について考える必要があります。三つ目は「無形資産」。お金だけでなく、経験や人的なネットワークが重要な資産となります。本書では、将来、年をとっても年金を満足に受けられる保証がない中にあって、個々人が高齢になるまで仕事を持ち続けることが必然となるでしょう、と説いています。その為には、何と言っても「健康」であることが第一条件です。
 これからは長生きをされる方が多くなると思いますが、しっかりとライフシフトの考えをもって、人生生活を計画し、その事が結果として長生きにつながるという考え方に変えていく時代ではないでしょうか。とくに若い人達に対しては大切な事だと思います。



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