【寄稿】滋賀県議会議員 加藤 誠一

■平成30年7月1日(日) 第18156号

=県政NOW 記念日は大切に=

    加藤氏

 日本記念日協会という法人があるそうです。1年366日(閏年)にはさまざまな記念日があります。「七夕」など、伝統的な行事として定着しているものから、業界や企業がそのPR効果を目的に制定したものまで、20年ほど前の調査でも制定された記念日が2800以上あったと記念日協会が伝えています。たしかに、記念日には、個人的な誕生日・結婚記念日などのほか、公的な機関が制定した記念日、地方自治体が発生した大災害を忘れないよう制定した記念日、企業や商店が商品の販売促進のために制定した記念日など数多くあります。
 滋賀県も、1980年(昭和55年)7月1日、全国に先駆けて富栄養化の原因となる窒素、りんの排出規制等を定めた「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」の施行を記念して、その翌年7月1日を「びわ湖の日」と決定しました。
 その「びわ湖の日を休日にしたい」と、昨年知事が急に言い出しましたが、県政世論調査では休日化について「反対」「どちらかと言えば反対」が30%となり、知事も「休日化より、びわ湖の日の取り組みを充実させることが目的」と休日発言がトーンダウンしたことは否めません。
 記念日はその制定の意義を含め大切にしなければなりません。が、東京オリンピック開催にあたり記念の日が変わるとは驚きました。2020年の東京五輪の開会式がある7月24日前後を4連休、閉会式がある8月9日前後を3連休にしようと、この年だけ「海の日」「山の日」「体育の日」を移動させて五輪開催に合わせることを盛り込んだ改正東京五輪・パラリンピック特別措置法がこの国会で可決、成立しました。
 観光客の増加などによる首都圏の交通混雑を緩和するため、祝日化で通勤・通学や経済活動を抑えるのがその理由だそうです。しかし、海の日はもともと地方巡幸を終えた明治天皇の船が横浜港に帰着したことにちなんで7月20日に決まったもので、その後7月第3月曜日とされましたが、記念日がなぜその日なのか、そこに記念日とする意義があるはずです。
 体育の日がスポーツの日と名称がかわることは理解できますが、1年だけと言うものの記念日が移動することに、記念日がいかにも軽く思ってしまいました。滋賀県の大切な記念日「びわ湖の日」もその原点に立って、びわ湖に対し県民すべてが感謝する日であってほしいと思いますし、県議会におきましても拝命した琵琶湖対策特別委員会委員長として、びわ湖の日を思いつつしっかり議論を進めてまいります。




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