5万票へ三つ巴の戦い!!

■平成30年6月15日(金) 第18142号

=15日告示の県議補選(大津市)=

 【全県】 県議会議員(大津市選挙区)の補欠選挙(欠員1人)が15日に告示される。自民党公認の新人で前大学職員の桑野仁氏(59)、無所属の新人で前大津市議(2期)の河井昭成氏(44)、共産党公認の新人で同党県常任委員の黄野瀬明子氏(35)の3人が立候補を予定している。知事選と同日の24日の投開票日に向け、激しい選挙戦を繰り広げることになる。(石川政実)

●大岡事務所前面に
 「桑野氏が負けることがあれば、自民党はひっくり返る。圧勝する」。9日に大津市の県建設会館で開かれた三日月大造氏の個人演説会後に自民党の大岡敏孝衆院議員は語った。
 同市選挙区(定数10人)には自民党県議が4人いるが、来春の県議選に出馬予定だけに、同党大津市連協による県議補選候補者擁立は難航した。そのような中、大岡氏らが担ぎ出したのが、市北部の桑野氏(公明支持)だった。
 同氏の選挙体制は、市内全域を5地域に分け、ここに湖誠会など保守系市議をはめ込むもので、大岡氏の衆院選並みの布陣だ。
 市会議員からは「なぜ同じ北部の佐野高典県議と調整が出来なかったのか」などの声が根強くある。昨年10月の衆院選での大津市の得票結果は、自民が比例(表参照)で5万2千票、大岡氏が小選挙区で約7万票と盤石だが、市議らの動きは鈍い。
 15日午後6時からJR堅田駅で出陣式を行い、教育などを訴える。

●立憲意識し無所属!?
 河井氏の後援会の事務所開きが3日に開かれたが、成田政隆県議は「大津市の補選は、自民党と戦える県内唯一の選挙」と訴えた。
 しかし同陣営は「国政の図式を県議補選に持ち込むことは考えていない。河井氏の市議としての実績や政策を地道に伝える」という。
 同氏は国民民主党党員だが、今回は同党から公認はもらわず、国民民主、連合滋賀、チームしがの推薦を受け、無所属で出馬する。
 政界筋は「国民民主の政党支持率が低いことに加え、昨年の衆院選で大津市選挙区の比例で立憲民主が得票した3万票を吸収するために無所属にした」とみている。
 河井氏の地元の晴嵐北部の後援会、連合滋賀などを中心に、川端達夫元衆院副議長やチームしが代表の嘉田由紀子氏(前知事)にも頼る。その川端氏は「5万票」を目安にしている。
 嘉田氏と川端氏は15日午後6時から、JR石山駅での河井氏の出発式に揃い踏みの予定。

●2〜3倍化ける補選
 黄野瀬氏の選対責任者、長田茂氏は「4月に行われた滋賀県を除く近畿の地方選挙の結果では、共産公認候補は、昨年10月の衆院選で同党が獲得した比例の得票数の約1・7倍になっている。党派を超えて安倍政権批判の票が、とくに補選などで流れ込んでいる。昨年の衆院選で大津市では共産党は1万4千票だったが、これが2〜3倍になれば互角の戦いだ」と鼻息が荒い。
 安倍政権批判を強める黄野瀬陣営と、野党と市民との共闘も動き出している。共産党の届け出ビラ『党派を超えて応援します』には、元小学校教諭の小坂淑子氏、元県議の沢田享子氏が名を連ねている。両氏は、社民党県連代表と同幹事長である。
 黄野瀬氏は、医療費の無料化を中学まで引き上げるなど、暮らしに密着した施策を訴えている。15日は午前9時から、JR瀬田駅で出発式を行う。


桑野仁氏
河井昭成氏
黄野瀬明子氏

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