商業都市から農村地域へ

■平成30年6月12日(火) 第18139号

=中学生が農村民泊体験=

堀内さんから腹話術を教わる生徒たち

 【東近江】 田舎の暮らしに触れる農村民泊体験で、神奈川県の横須賀市立大津中学校の生徒たちが東近江市にやってきた。
 「明るく・正しく・仲良く―今日を生き、明日を創るために―」を教育目標に掲げる大津中学校は、人や自然との触れあい、農村体験を通した生徒の感性向上を目的に、関西をめぐる2泊3日の修学旅行のメインイベントとして農村民泊体験を毎年取り入れている。
 今回、東近江市体験交流型旅行協議会を通じて3年生7クラスの内3クラスの生徒125人が、東近江市内の各受入家庭に民泊した。
 今年はじめて受入家庭を務めた堀内了賢さん(76)と正子さん(74)夫婦のもとを訪れたのは、出口想菜さんと中川花乃さん、飯島征良さん、高杉柚月さんの女の子4人組。東近江市の第一印象は「とにかく田んぼ」「一軒一軒の家がでかい」「学校などの施設がおしゃれ」などなど。歓迎する横断幕を玄関に飾るなど快く迎えた了賢さんを「ほりけんさん」と人懐っこく呼ぶ彼女たちは、すぐに堀内家にとけ込んだ。


堀内家で民泊体験した高杉さんと中川さん、出口さん、飯島さん(中列左から)

 五個荘和田町の光明寺住職を務め、教諭経験を持つ了賢さんは、この民泊体験のなかで祖先からつながる命の大切さや、周りに支えられ生かされている命など「生かされ生きる意義」を学ぶ時間を設けた。趣味の腹話術で面白おかしく伝える姿に彼女たちも興味津々。了賢さんの突然の問いかけにも積極的に答え、慣れたころには自発的に質問を繰り出すなど、和やかな空気で終始笑顔が絶えない授業となった。
 にぎやかな様子に正子さんは「どこか懐かしい雰囲気。見ているこっちまで元気になる」と話す。孫のように受け入れ親身に接する堀内夫婦、夕食中は彼女たちの身の上話で盛り上がった。
 翌朝、自宅周りの清掃活動に汗を流した後、商いで全国を飛び回った五個荘近江商人の歴史を学びに了賢さんの運転で近江商人博物館へ。売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」の精神に耳を傾けながら、故郷から遠く離れた場所で商いを行っていた近江商人に思いを馳せた。
 離村も近づき彼女たちは「普段の生活ではできない体験ばかりだった。いっぱいおしゃべりもしたし、もっといたかった」と堀内夫婦と過ごした時間を振り返る。「大きくなったらまた遊びにきます」と約束を交わし、貴重な思い出を持ち帰った。


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