脚本や舞台裏の写真を紹介 沢島忠監督回顧展

■平成30年5月29日(火) 第18127号

=6月3日まで 湖東図書館=

今年1月、91歳で逝去した沢島忠氏

 【東近江】 美空ひばりや中村錦之助、森繁久彌など、昭和を飾った大スターが出演する映画や舞台を手がけた東近江市南花沢出身の沢島忠氏(映画監督、舞台脚本・演出家)。その軌跡をたどった回顧展が東近江市立湖東図書館(横溝町)で開かれ、地元住民の注目を集めている。
 昭和25年、東映の前身・東横映画の助監督を経て、昭和32年に映画監督となった沢島氏は、それまでの時代劇にはない現代感覚を取り入れたモダンな脚本と演出が人気を呼び、多くのヒット作を残した。高倉健や渥美清など、当時の若手俳優の可能性を引き出した監督とも知られ、俳優からの信頼も厚かった。
 20年間で48本の作品を世に送り、昭和40年からは舞台演出家として活躍。美空ひばりをはじめ、三波春夫や森進一、近年では氷川きよしなどの舞台演出も担当し、演者の持ち味を生かしてきた。


貴重な脚本や写真などを展示した館内

 平成20年、沢島氏から東近江市に脚本や映画の写真アルバムなど計2000冊以上が寄贈された。その一部を展示した「沢島文庫」が同館に開設され、今年で10周年を迎える。
 晩年も精力的に活動してきたが今年1月27日、91歳で逝去。往年時に親交があり、今回の展示に携わった野村しづ一さんは「誰とでも気安く話してくれる人だった。役者との距離も近く、当時そういった監督は少なかった」と人柄を語る。
 回顧展では、有名俳優に演技指導する沢島氏の姿を収めた約60枚の写真をパネルで紹介。銀幕の裏側が垣間見えるほか、普段公開していない貴重な脚本なども展示している。
 同館の岩田直美副主幹は「地元に偉大な方がいたことを知ってもらい、すばらしい数々の作品に触れてほしい」と話している。
 6月3日まで。入場無料。時間は午前10時から午後6時。火曜日は休館。
 問い合わせは、同館(TEL0749―45―2300)まで。


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