琵琶湖から地球を考える子ども研究者を育成

■平成30年5月24日(木) 第18123号

=びわ湖トラストが文科省の事業に採択=

昨年の「ジュニアびわ湖塾」の様子(びわ湖トラストの機関誌より)

 【大津】 琵琶湖の豊かな自然を後世に残すことを目的に、活動に取り組むNPO法人びわ湖トラスト(大津市浜大津・山田能裕理事長)がこのほど、文部科学省と国立研究法人科学技術振興機構が主催する「ジュニアドクター育成塾」のプログラムに採択された。今夏から、琵琶湖をフィールドに学び、地球環境や生態系について独自のテーマで研究する小中学生の育成に取り組んでいく。
 同プログラムは小学5、6年生と中学生を対象に、最大で5年間かけて科学のイロハを教え、将来、国際的に活躍できる科学者や技術者の育成を支援するもの。大学ごとに採択されるケースが多く、複数の大学や民間研究機関などが関わるNPOの申請が認められたのは日本では初となる。
 同NPOが提案する学習テーマは「日本最大・最古の湖 びわ湖から学ぶガイアの世界」。地球と生物が相互に関係しあって作る世界を知るための生きた教材の一つとして琵琶湖をフィールドに設定した。昨年度まで独自に開講してきた「ジュニアびわ湖塾」の内容を受け継ぎ、周辺に位置する京都大、滋賀大、滋賀県立大、立命館大、龍谷大の5大学の研究者と東レ地球環境研究所の専門家らが選抜された小中学生を直接、指導する。
 子どもたちは、まず年度末までかけて座学や実習、企業研修を受ける。専門家らから湖水に含まれる成分やプログラミングなど実践的な科学的知識を教わり、独自の研究テーマを探る。最終的に英語論文として研究会などで発表することを目標にしている。同NPOでは「琵琶湖の魅力を再発見するような研究に取り組んでほしい」と期待している。
 同NPOでは参加者を募集している。定員40人で地球の運動や生態系に興味を持ち、大津市の会場まで通える小学5、6年生、中学生が対象。選抜選考として作文や筆記試験がある。募集は毎年行われるが、年度末まで学習した後、継続して研究する10人が選ばれ、次年度以降は個別指導となる。
 今年度の募集の締め切りは6月17日。応募は同NPOホームページ(http://www.biwako-trust.com)から。また、6月10日に「コラボしが21」(同市打出浜)で活動内容に関する説明会もある。問い合わせは同NPO(077・522・7255)へ。


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