地域資源を活力の源に ムラサキ使ったコスメを発売

■平成30年5月16日(水) 第18116号

=株式会社みんなの奥永源寺=

発売を喜ぶ前川代表(中央)

 【東近江】 地域資源を生かした地域活性化をめざす「株式会社みんなの奥永源寺」(前川真司代表取締役)は12日、オーガニックシコンコスメ「MURASAKI no ORGANIC」の販売を記念して、株主や関係者らを対象とした説明会を北川織物工場・ファブリカ村(東近江市佐野町)で開いた。
 コスメは絶滅危惧種でもある東近江市の花「ムラサキ」を活用したもので、その根の紫根(シコン)は医薬品の品質規格書「日本薬局方」にも登録されており、美肌効果があるとされている。また、原材料のほとんどが滋賀県産で、オーガニックにこだわった逸品は業界の注目を集めている。
 4年ほど前、耕作放棄地の増加など奥永源寺地域が抱える課題解決と、地域の新しい雇用と活力を目的にコスメの開発が始まった。栽培が難しいとされてきたムラサキだが、君ヶ畑町で地域おこし協力隊として活動してきた前川代表が培った研究成果と、地域活性化団体の奥永源寺振興協議会や木地師のふるさと高松会、八日市南高校などの協力をもって収穫の安定化に成功。金融機関などの融資も得て、商品化につながった。


紫根で染物体験する参加者

 出席した約30人の関係者を前に前川代表は「皆さんのおかげを持って素晴らしい商品が誕生しました」と感謝し、万葉集にも詠まれているムラサキの相聞歌(そうもんか)や歴史、特性を紹介しながら発売の喜びを伝えた。
 この日は、紫根の染物体験などができる「ムラサキフェア」も開催され、体験した化粧品関係の仕事を営む増岡晶子さん(34=奈良県=)と田中由佳さん(32=近江八幡市=)は「天然のものでこれだけ色鮮やかになるのに驚いた。化粧品の原料として流通しているシコンのほとんどが海外のもので、高品質で人や地域貢献に配慮された奥永源寺のシコンを是非使用していきたい」と話していた。
 コスメは、ホームページ(http://murasakino.organic/index.html)や道の駅奥永源寺渓流の里、市役所本庁舎内にある「Mitte」などで販売している。


関連記事

powered by weblio




同日のニュース