桜愛した女流画家、織田瑟瑟展

■平成30年4月3日(火) 第18079号

=7日、8日に西蓮寺で開催=

「桐ケ谷真図」(個人蔵)

 【東近江】 織田信長の9男信貞の系譜をひき、御園村川合寺(現東近江市川合寺町)で桜を生涯描き続けた江戸後期の女流画家、織田瑟瑟(しつしつ)の作品を紹介する展覧会が7日、8日の両日午前9時から、菩提寺である西蓮寺(同市川合寺町)で開催される。

研究第一人者 今橋学習院女子大教授講演
布引焼・ステンドグラス展も


 瑟瑟は1779年(安永8)、御園村川合寺一帯を領する高家旗本・織田氏の分家、貞秀の長女として生まれた。京で2度結婚するが、10代半ばの初婚、35歳の再婚のいずれも夫と死別し、いつの頃か故郷川合寺に戻り仏門の傍ら画業に打ち込み、1832年(天保3)に53歳で死去した。
 一方、「桜画」については、在京中に三熊思孝(しこう)と露香(ろこう)から学び、10代〜20代の作風は高貴で柔らかな筆致だったのが、30代で一変し、ち密さと気品を保ちながらも、生命力あふれる独自の境地を開いた。
 その作品は、八幡・日野商人によって花見が盛んな江戸などで喧伝されたが、瑟瑟の死後、桜画の後継者は途絶え、忘れられた存在となった。
 近年再び脚光を浴びるようになったのは、学習院女子大学教授、今橋理子氏の研究成果の賜物であるとともに、西蓮寺住職の杉山正瑞氏の努力で東近江市を中心に個人所有作品の発掘が進められたことによる。
 同氏は2002年から、地元出身の女流画家を住民に知ってもらおうと展覧会開催を呼びかけ、今も委員会方式で続く。
 7日、8日の展覧会は、16点程度の作品を展示するほか、今橋教授の講演が7日午後1時半から、小嶋太郎氏の布引焼、宮島幸雄氏のステンドグラス展が両日開かれる。
 入場無料。問い合わせは西蓮寺(TEL0748―22―4352)へ。


関連記事

powered by weblio




同日のニュース