蒼い目の人形の妹 平和を願う人形「ティナちゃん」

■平成30年3月27日(火) 第18073号

=日野小で贈呈セレモニー=

児童代表に人形を贈るギューリック夫妻

 【日野】日野小学校で19日、アメリカから平和を願う人形の贈呈セレモニーが開かれた。
 戦前の1927年(昭和2年)、日米間の対立を憂慮し、文化交流で相互の緊張を和らげようとアメリカの牧師シドニー ギューリック氏の提唱でアメリカ各州から寄せられた1万2700体を超える人形が日本に贈られ、「蒼い目の人形」として愛された。
 滋賀県には135体が学校等に贈られたが、後の太平洋戦争により、その多くが廃棄されてしまった。そうした中で同校をはじめ現在4校に残され、国際親善の大切さを訴えたギューリックさんの遺志が児童に受け継がれている。
 昨年7月、甲南情報交流センターで上演された市民ミュージカル「蒼い目の人形」を観賞した孫(三世)のシドニー ギューリックさん(81)が、児童たちが「メリーちゃん」の愛称で親しんでいる人形(マリオンベイビー)が、同校の正面玄関のガラスケースの中で保管展示されていることを知り、その妹として「Tina(ティナ)ちゃん」を贈ることにした。
 体育館で行われたセレモニーには、ギューリックさん夫妻が来校。「ティナちゃん」と一緒に名前や生年月日、写真を添付したパスポートと「外で遊べるように」と妻のフランシスさん手作りの着替えが入ったカバンが児童代表に贈られた。
 ギューリックさんは、児童たちに「来校できてよかったです。日本とアメリカの平和の願いが込められた人形を贈ります。みんなと友だちになれてうれしいです」と話した。
 セレモニーでは、平和を願う人形についての作文朗読やスライド上映が行われ、人形に込められた世界平和の願いを再認識し、児童からギューリック夫妻に感謝の気持ちを込めて「校歌」と「BELIEVE」(ビリーブ)を合唱し、来校を歓迎した。
 セレモニー実行委員で5年生の酒井智優さんと辻井比菜子さんは「人形が学校に来てうれしい。大切にしたいと思います。人形を通して平和の願いを多くの人に知ってもらいたいです」と話した。


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