波乱含みの湖国政界と迫る知事選(13)

■平成30年3月8日(木) 第18057号

=「参院選は厳しい選挙に」上野・自民県連会長に聞く=

上野賢一郎・自民党県連会長

 【全県】 自民党県連は先月25日、役員会・選対合同会議を開き、2期目の出馬意向を表明している三日月大造知事を支援することを決定し、独自の候補者擁立を見送った。前回の知事選では、独自候補を担いだ同党だが、今回は一変して政治団体「チームしが」と事実上の相乗りになった。そこで、上野賢一郎・同党県連会長(衆院議員)に、6月の知事選や来春の統一地方選などの取り組みを聞いた。(石川政実)

 ―先月は長浜市長選や愛荘町長選で、自民と公明が推薦した現職や新人が勝って、今年も幸先よいスタートとなったが、来春の統一地方選の取り組みは。
 上野
 県議会の定数は44議席だが、最低でも過半数の23議席(現有20議席)以上が目標だ。このため自民空白区になっている高島市と米原市でも候補者を擁立したい。また、この6月に知事選と一緒に行われる大津市と東近江市・日野町・愛荘町選挙区の県議補選(改選数=各1人)も重要であり、現在、候補者選考を急いでいる。

 ―先月25日の自民党県連の役員会・選対合同会議で、再選を目指す三日月知事を支援することを自民党県連は決めたが、統一地方選に好影響が出るか。
 上野
 われわれは例えば県議選でも、候補者を公認や推薦して戦っており、そう大きな影響はない。

 ―来夏の参院選は。
 上野
 公明党と一緒に二之湯武史さんの現有議席を死守していく。
 ただ昨年の衆院選での滋賀の比例得票でも明らかなように、野党が候補者を一本化すれば厳しい選挙になるのは必至であり、油断せずに取り組んでいきたい。
 また党員が昨年12月で1万人にまで回復したが、地域にばらつきがあり、これらを拡充しながら党員を増やし、参院選へ弾みをつける。

 ―三日月さんを支援したのは、勝てる候補者がなかったからか。
 上野
 そうではなくて、三日月県政になってお互いに一致できる面がたくさん出てきたためだ。国や市町との関係も、前知事(嘉田由紀子氏)の県政から大きく転換した。政策的にもおおむね一致できるのであれば、ことさら選挙をする必要がない。
 国体施設整備や琵琶湖保全再生法に基づく施策など、まだスタートしたばかりの事業があり、これからも取り組みを注視していく。
 大戸川ダムについて、三日月さんは2月県議会で前向きな答弁を行ったが、その他のインフラ整備も国交省や関係する省庁とコンタクトをとる一方、経済政策においても中小企業支援とか、ジェトロ(日本貿易振興機構)の情報センター開設に伴う海外戦略とかで国との共同歩調に努めている。

 ―国との関係はそれほど改善されたのか。
 上野
 例えば県の土木交通部長は、嘉田さんの時なら自論のダムだけに頼らない流域治水の推進のため、国土交通省から来ている部長を全部帰らせたが、現在の池口正晃部長は国から来ている。これを見ても明らかだ。
 ―そうなると大戸川ダムの布石はすでに昨年4月から敷かれていたことになってくる。
(連載終わり)


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